Apr 2002
12/Fri 「 コンプレックス 」
ワタシには八重歯がある。
しかも両側に。
そして、自分では大嫌いだ。
小さめの胸よりも、それが一番のコンプレックスだった。
欧米では殆どの人が、子供の内に歯科矯正をする。
「鬼歯」とか言われて敬遠されるのだ。
確かにワタシの八重歯は、まるでバンパイアのそれに近い。(笑)
「いいケツしてるよなぁ・・・。」
「何よ、急に。」
「適度にデカくて丸くて、 それにスベスベしたこの触り心地。」
「デカイは余計でしょ。」
「そっかぁ? オレ大好き。 ホラ、このラインも。 男には絶対無いじゃん。」
「他には褒めるトコ無いの?」
「そうだな、あと・・・その八重歯。 可愛いよ。」
「えっ・・・あ、ありがと。 (^^ゞ」
マジで嬉しかった。
異常なくらい歯並びの良い男に、真顔でそう言われてからというもの
何だかちょっとだけ自信が付いた。(笑)
単純なヤツと笑ってくれ。
14/Sun 「 恋とは行為ではなく過程 」
恋とは、行為ではなく過程である。
発見と疑問、不安と試練の繰り返しである。
動揺であり、恐れであり、感動であり、嗚咽であり
相手と一体になりたいという、言葉にならない欲求である。
前に何処かで読んで、書き留めておいた箴言だ。
アノ人は、あんな考え方も出来るんだ。
あれ? 自分の中に、こんな面があったのか。
アノ人はそんな自分の事を、一体どう思っているのだろう?
こんな事を言ったら、嫌われるんじゃないかな?
笑いかけてくれただけで、一日幸せな気持ちになれる。
でも逢いたい時に、なかなか逢えない。
一緒の時間を共有したい。
抱きしめあってキスしたい。
ひとつになって愛し合いたい。
神代の昔から、人は恋に現(ウツツ)を抜かすコトになっている様だ。
15/Mon 「 スーツ・フェチ 」
< スーツ姿が馴染んで さり気なく着こなしている男達へ >
ひとこと言っておきますが
スーツフェチのワタシと逢う時に 敢えてそれを選ぶのなら
脱がされるコトを前提で行動する様に
以上 (笑)
19/Fri 「 歌舞伎町の朝 」
東京新宿は歌舞伎町。
今朝、この界隈を車で通った。
時刻はだいたい、AM8:30頃。
そしてまた、いつもの光景を見かけた。
最近よく、区役所通りを抜けたりするのだが。
通り過ぎる朝の風景に、ふと目に付くものがある。
この時間は、ゴミを収集する清掃車が所々に停まっている。
店の前を掃いたり、水を撒いたりする人達もいる。
だがそれよりも目を引くのは、4〜6人の若い男女のグループだ。
2人カップルで、という場合も多い。
今朝も、いくつかの塊りであちこちに散らばっていた。
何をしているのかと言うと、タクシーを拾うために道端に立っているのだ。
男は、見るからにソレと判るホスト達。
女は、恐らくその客だろう。
「またいらして下さいねー。」
「うん、じゃあまた来週来ちゃう〜♪」
明け方まで飲み、店がハネてから家に帰る彼女達の為に彼らはタクシーを拾う。
茶髪のロン毛、黒いスーツにカラーシャツ。
見た目からは想像しづらい、意外と丁寧な言葉遣い。
女の方は、ワタシよりも遥かに若いと思われる(笑)服のセンスがイイ美人系。
酔っぱらってはいるが、カネは持ってんだろなぁ・・・(爆)
次々と止めたタクシーに、同じ方向らしい女の子をそれぞれ二人づつ押し込む。
彼女達は、名残惜しそうに窓から手を出し指を絡め合う。
走り出す車に手を振りながら、やっと御役御免といった感じのホスト達。
この前見たのなんかは、しとしと小雨降る中。
飲み過ぎでフラつく身体を摺り寄せて、イヤイヤと泣きべそをかいている、
ロリータ系の女の子の横で、背の高い銀髪ホスト君は困惑気味。
泣きたいのはこっちだと言う様な表情で、濡れながら立ち尽くす。(笑)
そこには様々なドラマが繰り広げられている。
彼等のエネルギーと自尊心と孤独感を栄養にして
眠らない街、歌舞伎町は呼吸している。
30/Tue 「 見た目と中味のギャップ 」
ワインが好きなので、酒屋があるとつい覗く。
ちょくちょく通る環状線沿いに、そう大きくない酒のディスカウンターがあり、そこに
酒屋の店員とは、およそ似つかわしくない風貌のにーちゃんがいるのだが。
それがね、凄みがあって妙にカッコイイんだわ。
どんな恰好かと言うと、まぁひと言でいえば・・・インディアン?(爆)
いやホント。
無論、羽の冠もフンドシも付けてなけりゃ、斧や弓矢も持っていない。(当たり前)
アメリカのそこ等じゅうに存在するダウンタウンとか、有色人種街なんかにいそうな男。
黒いレザーパンツを穿き、腰からはチェーンを2本ほど下げている。
肌蹴たシャツの襟元に覗く、プレートのペンダントヘッドや革紐のチョーカー。
捲り上げた袖の下からは、血管が浮き出る筋肉の付いた黒い腕。
ブレスレッドや指輪を、これでもかと付けて。
だけど、エプロン。(爆)
年の頃は、恐らく30代前半。
髪はモチロン真っ黒ストレートの長髪で、たまに後ろで束ねてたりする。
体も長身でごついし、顔も赤黒くてコワモテ。
純粋な日本人なのだろうが、見た目はまるでアメリカの先住民族。
チョッパーのバイクに乗っていそうで、目付きはまるで獲物を狙う鷲の様。
だけど、エプロン。(爆)
朝早く、半開きのシャッターの前で、トラックにビールケースを積む姿をよく見掛ける。
w(゜o゜)w オオー! ちゃんと働いているっ!
お酒の事もよく知っていて、ワインや日本酒の質問にも気さくに答えてくれるし。
労働とは全く無縁の人種に見えるのに、朝早くから真面目に勤労青年しているのだ。
実は、こういったギャップに弱いワタシ。
「男は短髪!」と言い切りながらも、そんな彼をジッと見つめてしまうcocoaであった。
つづく。。。
あ・・・やっぱりヤツも、目力のある男やん。(笑)