1 企画調査を以下のプロセスで実施する。
@特定領域研究に発展させるべき内容となる紛争と開発をめぐる問題群の発掘
A各研究分担者のディシプリンによる第1次的アプローチと方法論の整理
B全研究分担者および関係者による各問題群設定の妥当性と方法の問題を検討するための会議(2回)の開催
C海外の共同研究者およびその候補との意見交換と実務者からのニーズを聴取するための国際会議(1回)開催
D各問題群についての学際的課題の設定
2 この課題実施のための役割分担を以下のとおり設定する。
@総括および「法の支配」担当
研究代表者が、上記1の課題のうちBCDを担当するとともに、各研究分担者が研究する研究課題の整理とその研究活動の調整を行う。研究代表者は、また、紛争を平和的に解決するための「法の支配」の確立の課題を提示する。
A法政担当(中東地域の政治とガバナンス、アジアの法制度と司法)
研究分担者は、イスラムなどの固有の文化伝統宗教に根差したの政治文化と、中東およびアジア地域における固有のガバナンスを分析し、問題提起をする。また、国際法の観点から平和的紛争処理の枠組みを検証し、課題を示す。
B開発経済担当
研究担当者は、グローバリゼーションとローカリゼーションの動向を開発経済の観点から分析して、問題提起をする。
C社会教育開発担当
研究担当者は、紛争の原因となる社会的要因、特に貧困問題などを分析し、エンパワーメントのための教育開発などの課題を提起する。
D文化、情報担当
研究分担者は、民族紛争や文化衝突を分析し、また情報格差などのもたらす影響を紛争との観点から検討し、問題提起をする。
E国際平和研究担当および海外共同研究者
国際平和研究および、平和に関する市民運動、NGOの動向を分析して課題を示すとともに、開発援助機関の動向および開発実務のニーズ分析などに関して助言をする。
成果は、各研究分担者の報告集として発表され、最終的には企画調査報告書として、他の資料集とともに特定領域研究の企画案を添付して発表され、ホームページなどで公開される。