あなたは、常にあたしを癒してくれる。
包み込むような優しい瞳、
慈愛に満ちた暖かい笑顔、
賑やかに喋る可愛い声、
時々発する、ワケのわからないギャグまでも…
全てが、そう、あなたの全てが、あたしを癒してくれる。
あなたに近づきたい、認められたい、愛されたい、
そんな欲望の為に、あたしはハードな仕事をあなたと一緒にこなしてるんだよ。
どんなに疲れていても明るく振舞えるのは、そこにあなたの笑顔があるから。
よく2人っきりで遊びにもいったね。
ディズニーランドにも行ったし、お正月も2人で過ごしたね。
そんな時、いつもあたしの心臓は爆発しそうな位に暴れてるんだよ。
あなたはどうなの?少しくらいはドキドキしくれてるのかな?
あたしの思い、少し位は伝わってるのかな?
笑っちゃうよね。
こんな事、考えていたんだよ、昨日まではね、
あの人が半年ぶりに遊びに来た昨日まではね…
「もう過去の事、忘れたよ…」
そう言ってたじゃない。
でもさ、
何で、そんなに縋るような目をするの?
何で、そんなに甘い声で話しかけるの?
何で、そんなに触れたがるの?
…何であの人が帰った後、涙で頬を濡らすのよ…
あたしの心にあるのは虚無感だけ…
ねぇ、あなたの心の中に、あたしの入り込む場所は無いのかな…
ねぇ、あたしは、あなたを諦めなければならないのかな?
END
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