悟浄誕生日祝い
誕生日おめでとう悟浄!!
一度は惚れたという事で。(オイ)
カントリー風・・
って茶色にすりゃカントリーて・・やはり認識がオカシイのか・・
すごいスピード仕上げっぽくてすんません。(またペン入れしてねーよ)
恒例(まだ2回目でしょ?)という事で小説付けようか。(即興)
望
俺は生まれて来なければ良かった。
そんな人間・・
いや
人間でも妖怪でもない。
だから生まれて来ちゃならなかった。
俺の意志の問題じゃない。
場所は最初から用意されてない。
これは間違いであり
悪夢であり
殊に母親の悪夢であり
俺自身もそうなのだと思った。
だから何時の間にか忘れていた。
自分が生まれた日を
兄だけは祝ってくれたがもうそれも昔の話。
今は祝ってくれる人がいないから 忘れた。
「悟浄」
八戒に呼ばれる。
また買い物の荷物持ちか?
渋々腰を上げると手招きされるままについて行く。
隣の部屋のドアを開けた途端に向かって鳴らされる音。
「な・・・んだ・・・?」
八戒はと言えば何時の間にか前から消えていて横に避けていた。
その為飛んできた紙のリボンを全て頭からぶら下げているという非常にかっこ悪い状態になっていた。
「誕生日おめでとう 悟浄!!」
悟空が楽しそうに言う。
「あ・・・?誕生日・・?」
「そうだよ。今日悟浄の誕生日だって、八戒が言ってたぞ」
未だクラッカーの余韻から抜けていない悟浄は思いも寄らない誕生日パーティなどというこのメンツでは考えにくい展開に更に混乱していた。
すると三蔵はいつもの仏頂面で「耳が痛い」と俺に文句を言ってきた。
「オイ、いつも銃ぶっ放してる癖に今更こんなもんで耳痛くなるのか・・?」
悟浄のツッコミは捨て置かれ、八戒がその場を仕切る。
「ハイ、ケーキ切りますからねー。っと、その前に歌います?」
相変わらず爽やかな笑顔で実現するにはどうも恥ずかしい提案をする。
「俺は絶対歌わんぞ」と三蔵が言い、「そりゃそうだろうな」と悟浄は思った。
「ワガママですねぇ・・じゃあせめて蝋燭だけでも・・」
八戒は100円ショップで買ったチ●ッカマンで火を付ける。
しかし歌が無いのでタイミングが掴めず妙な間を置いて蝋燭の火が吹き消された。
「悟空・・お前横から吹いただろ!」
ここでまた小さいケンカが発生したが包丁を持った八戒の眼力ですぐに収まった。
「キュウ・・」
「はいはい、ジープの分もありますよ」
「俺一番大きいのな。で、苺がいっぱいある所!」
「何でもいいから早くしろ」
黙って見ていた悟浄に八戒が気付き、「どうかしましたか?」と声をかける。
「いや・・何か妙な光景に思えてな・・」
八戒は横目でちらと悟浄の顔を見た後真っ直ぐ向き直す。
「・・・こんな日位何も考えない事にしてはどうです?」
「貴方は受け入れて貰える場所を見つけたじゃないですか。それとも僕らじゃ不満だって言うんですか?」
真面目な話かと思うと冗談のような後半の口調に悟浄は八戒にだけわかる位に微かに笑った。
「今日は俺の誕生日だからな。残りは全部俺のだ!」
「何だよそれ〜!残りって3分の2はあるじゃんか!」
「ああ?猿に何分のなにがわかるってのかよ?!」
「はいはい、ストップ。じゃあ食べる前にプレゼントタイムです」
笑顔でプレゼントタイムなどと言う八戒に脱力しながらも悟浄は内心わくわくしてしまった。
「あ・じゃあこれ俺から。いただきまーす!!」
さっさと渡してさっさとケーキを食べ出す悟空。
「サンキュー・・って何だ・・?これ・・・・・」
「野菜。その辺に埋まってたんだ。」
「もっとマシなもんプレゼントしろよ猿・・肉まんの方がまだいいぜ・・」
土が付いたままのニンジンを摘んで悟浄は強張った笑みを浮かべる。
「はいはい!次は僕からです。どうぞ」
悟空の失態を誤魔化す為か急いで八戒が箱を差し出す。
「サンキュ」
小さ目で薄い箱の包装を解いていくと現れたのはネクタイだった。
「・・・・・・・・・・・・・・俺・・・・・・・・・・・・・・使わないんだけど・・・・・」
「あ・・・・・・すみません・・・・急いでいて・・・・」
八戒はマトモだろうという淡い期待は霧吹きの霧より細かく打ち砕かれた。
「・・・三蔵は・・くれる訳ねぇか・・」
散々なプレゼントに諦めモードの悟浄が一応聞いてみると三蔵はムッとして「ある訳ねぇだろ!」と言った。
「やっぱね〜・・」
プレゼントは諦めてケーキを食べようとすると八戒が慌てて口を挟んだ。
「ちょっと三蔵!買ってたじゃないですか何か・・」
「そうだよ。部屋に置いてあったの見たぞ」
「アレは自分のだ!」
強情を張る三蔵に八戒の一言。
「自分の物なのにわざわざ店員さんに言ってリボン付けて貰ったんですか?」
笑いながら言う八戒に怒りと強烈な照れが混じって俯いたと思うとヤケになったように三蔵は悟浄にプレゼントの箱を押し付けた。
「ありがとうございます三蔵様v」
「何だその変な口調は・・・」
怒りながら三蔵は椅子に座り直す。
「あっ・・・・・」
「なになに?変な物?」
悟空が興味津々で覗き込む。
「・・ジ●ポライター」
「いいじゃないですか悟浄!三蔵、なかなかプレゼントのセンスありますねぇ」
「・・・」
「サンキュ。・・まさか三蔵が一番良い物くれるとは思わなかったぜ」
「そんなに期待外れなら返せ。俺が使う」
照れながらも睨んでくる三蔵に悟浄は「貰っとく」と笑う。
「フン・・どうせ俺の煙草に火を点ける用みたいなもんだからな。お前のはついでだ」
三蔵は最後の憎まれ口を叩くと黙々とケーキを食べ出した。
誕生日パーティが終わり、二人で宿のベランダに出る。
「ね、良い物でしょう。誕生日も」
八戒の言葉に悟浄は目線で返す。
新しいライターで煙草に火を点けると紫煙が闇にも白く立ち昇った。
「・・・あ・・・八戒・・」
「何です?」
「・・・聞いて良いのかわかんねぇんだけど・・」
「何ですか?何でも答えますよ?」
「・・・・・何で俺の誕生日知ってたんだ・・・・?ついでに聞くけど三蔵が店員にリボン付けて貰ってたって言うのも何で・・・?」
隣でニヤリと笑って「知りたいですか?」と言った八戒に悟浄は「止めとく」と返した。
END
私は煙草嫌いです。
というか煙が嫌いです。
別に漫画は害無いから良いけどね。
そしてジッポ社(で、合ってるのか?)のライター欲しいです。
勿論煙草吸う為じゃありません。
デザイン的にも良いかもしれんし。(よく見た事ないが)
いつか役に立つ時が来るに違いない・・・!
どんな状況下でも火を点ける事が出来るというのもウリらしいよ?
しかし蟻を焼き殺した事があるという事は白状しておきます・・。(鬼)
あ・・アレはね・・!
距離あるから大丈夫と思ったんだよ!!ι
そしたら丸まって死んじゃった・・
誕生日の話で殺生を白状する事になろうとは・・(書かなきゃ良いんだが・・)
話また色々ハンパですんません・・ι
誕生日は小説の方へまとめてしまおうかな計画(ネーミング・・ι)を立てています。
普通の小説と分けようかなと思いつつそんなに数無いよな・・ι
ところで八戒×悟浄で悟浄×三蔵と思えなくもないですか?
何か知らんけど予想外に三蔵が動いたのです。
02/11/9
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