サマリアの女か・・・・
何だか・・・
たしかに心理学と哲学は相性が悪い。
仲も悪い。
どちらも精神について語っていたとしても、語り方がまるで違うではないか・・・
そこだ。
そこなのよね・・・
だから、今では心理学というより、人間行動学と呼ぶことが多いかもしれないな。

もしも今、イエスに出逢ってしまったとして、

「この水を飲む人は、皆、渇く。
しかし、わたしが与える水を飲む人は、永遠に渇くことがない。
わたしが与える水は、その人の中で湧き出て、永遠のいのちになる水の泉となるであろう。」

などと不意に語られてしまったら、なんと答えるでしょうね・・・
数字を羅列して、テクニックだのナンだの言いながら何とか療法を繰り返す・・・
アホくさ。
臨床に対しては、いつもそのように思っていたからどーでもいいのだけれど、臨床でなくてもどーなのかな・・・わからん。
人間の精神を考えるために、つまらん実験を繰り返す・・・
何のため？
わからん・・・・
マジにわからない。
それはそれで、いろんな子育てや教育など間接的な関与という点で、幾分役には立ってる気がすることもある・・・
少なくても、子どもの人権くらいはマジメに考えるような風潮はあるではないか・・・
モデリングの実験を考えれば、「見る」ということの恐ろしさを知る必要性があると思う。
言葉でいくら叱ろうと子どもには通じない。
ところが、単にビデオを観たり、他の子どもがやっていることを見ているだけで、見事に子どもは真似してしまうのだ・・・
つまり、学習してしまう。
誰が教えたわけでもなく、真似という行為そのものから自らが学習してしまう・・・
だからこその孟母三遷なのよね・・・
環境の大切さとか？
そんなことの積み重ねが１８禁なのね・・・・
暴力やアダルトの締め出しは、一応、タバコが体に悪いということくらいの根拠はある。

でもね・・・・
それでも、精神は自由・・・・
精神は自由なのよ。

その人の中から湧き出る水となる・・・
永遠のいのちとなる水・・・

シンプルなお言葉に脱帽するね・・・・

その人の中から湧き出る水でないと、たしかに何の意味もないではないですか・・・・
あれもダメ、これもダメ、と語るのは簡単。
喉が渇く・・・つまり、わからなければ水を飲むように知識を吸収しますか？

----飲んでも飲んでも渇くでしょ？

と言われれば、

----それは人間だから当たり前でしょ？

と答えるしかない気がするあたしが間違っているのかしらん？

納得するまで神さまと話し合わないとダメかもしれませんね・・・
サマリアの女か・・・・

言葉・・・・
何かを言葉にする・・・
要するに、その中に真実があるから、誰もそれに逆らえないようなこころのプログラミングでもあるのだろうか・・・

考え出したらキリが無い。
つまり、自分の中から湧き出る水の泉・・・なのかもしれないな。

（『屁理屈日記』 2002/03/03より）