少女から女へ、女から母親へ・・・
という具合に人間には一連の流れの中で生き続けていく自分がいて、その人たちと上手に付き合っていかなくてはならない。
自分は変わらない・・・
役割が変わるだけだ。
役割が変わっていくことを、時に成長と呼ぶのかもしれない。
どつぼに失恋してしまった時などは、きっと酷く傷ついたりしているんだろうな・・と思いつつ、二度と恋愛なんかしないと言っていてもいつしか同じ病気にうなされていたりする?
お産などを考えると、二度と子どもなんか産まないという決意に燃えるのに、気が付いたら増えていたり?
ほんと、人間ってタフな生き物だと思ってしまう。
が、しかし・・・・
世の中には、そーやってタフになれない人たちもたくさんいる。
どーやったらそーやってタフに生きられるのか、実は一番知りたいのはあたしだったりして・・・
とはいうものの、そんなには弱くはないらしく、何となくノラクラしながらあたしは生き続ける。
良いHPか・・・・
その一言に考え込んでしまっている。
というのはね・・・
うちのサイトには致命的な弱点がある。
あたしが管理人であるということなのかもしれない。
こーね、アクセプタブルなサイトを作れない。
例えば、「いのちの電話」というのがあるでしょ?
誰でもいいからムショウに話がしたいとか・・
死にたくて死にたくてのたうちまわっている時って、知らない誰かの声を聴いて、ちょこっと話すだけで落ち着いたりするらしい・・・
知らない人のちょっとした笑みに救われたり?
もしもそのような人たちが間違ってうちのサイトに来訪してしまった場合、どーするか?
メルアドでも一生懸命探す?
BBSにカキコする?
仕事ならね・・・
大変だ。
クライアントさんに携帯を教えたりするでしょ?
夜中でも朝でも電話が掛かってくる。
24時間、仕事まみれ。
サイトでも、メールまみれだ。
うちのサイト、以前はとても閉鎖的なサイトだったと思う。
ログジャンプをしなくてもお得意さまがいるわけで、BBSにカキコがあろうとなかろうと来訪者がいるのね・・・不思議なことに。
BBSがメインコンテンツなどと言われていたのは、あたしがロジャース派のセラピストという単なるスクリプトだったのかもしれないし、実は、そーいう姿勢があるからラリーが続いたのかもしれない。
サイトはね・・・
基本的に電源をオフにしちゃえば終わりだ。
そしたら、リアルとバーチャルをわけすぎと言われた。
仕事が出来ないのは、子どもがいるからだ。
----でも、みんな、保育園に預けて働いてるよ?
そりゃそーなんだけどね・・・
研究しているだけならいいけど、人間相手の仕事はそういうわけにはいかない。
いっつもほかの誰かのお母さんだったり、みんなの先生だったりとか?
考えただけで憂鬱になってしまう。
みんなのお母さまならマリアさまがいらっしゃると思うのよ・・・
ヘンかな。
こころの問題なんだよね・・・
あたしという人である必要性のない人たちがあたしという人とお話をしたいというのはあたしが単なるスクリプトだからなのよね・・・
単なるスクリプトだからお話ができるという人たちがたくさんいるという恐ろしさよ・・・
そういう人たちは時に読書をしながら夜を過ごしていたり?
知らない誰かの言葉を模索することにより、知らない自分とお話できるようになるらしい・・・
あたしというスクリプトを通じて、自分自身とお話している人たちが存在しているとすれば、「良いHP」というのは来訪者が自分自身と会話ができるサイトなのかもしないとふと思う。
自分自身を発見し、自分自身とお話することにより、違う世界へ旅立てるのかもしれない・・・
がむしゃらに自分を描きたいという密かな願望とは裏腹に、どこか透明感を模索しながら、今日も勝手に手が動く・・・
(『屁理屈日記』 2002/05/23より)
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