発話の分析か・・・・
一番最初に渡されたカウンセリングのテキストは、会話しか載っていない。
分析もない。
だからテキストなんだけど。
テープを起こしただけの記録。
クライアントが発する言葉の意味を慎重に分析する。
世の中は素直な言葉を話す人がほんとに少ないことがよくわかる。
話せないのよね・・・
話せない人が話すその言葉から、相手が言いたいことをキャッチする。
その辺の感受性なんだと思う。
一種の暗号解読にも似ている気がするくらい意味不明なヤリトリからもなぜか会話が成立している・・・
それは気持ちが伝わっているからなのね・・・
相手の言いたいことが見える。
意味ではないのかもしれない。
言語の意味と、相手がその言葉から本当に言いたいこと、発話した理由や原因をキャッチする。
----貝になりたい・・・
つまりは、「こんなことを書きたくない(話したくない)」という意味だったりする。
----こんなことをやっていたら僕みたいに相手にされなくなるよ・・・
「相手にされなくなる」という表現に問題がある。
相手にされないということは、実生活上ありえない。
どんな人にもそれなりに友達はいるわけだし、世の中の総人口を考えてみたら、相手にされないというのはおかしい。
つまり、「誰も自分のことをわかってくれない」という孤独感の表れだったりする。
かなり欝が進行している可能性すらある。
自分なんて消えてしまえばいいとか、なんで生きているのかわからない、死にたい、という風に繋がっていくのかな・・・
大抵は、しばらくすると回復したりする。
カミングアウトか。
自分の情報を提示する。
自分が誰だかわかってほしい。
話したくて仕方が無いけど、話すと酷いことしか言えないから貝になりたい・・・のね。
暗い。
欝は移るから・・・・
が、しかし・・・・
ちょっと話すと気分がよくなったりするし・・・・
闇からの脱出か・・・・
そんなにムズカシイことでもないです。 (『屁理屈日記』
2002/05/05より)
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