あたしは昔から、自分が怒っている時には、そんなに自分が怒っているという気がしない。
これは自分が女だからなのかもしれないなぁ・・という・・・諦めに近いものがある。
つまり、あたしが怒らないと相手が怒り出すから、そそくさと怒ったほうが手っ取り早いから怒っていることが多い。
社会的な認識からすると、女性は弱い。
だから、些細なことでも泣いたり笑ったり、キャンキャン吠える生き物であるという定義があるために、こーいう「決め」の中で、キャンキャン吠えてると、「しょせん女だから」ということで世の中が丸く収まってしまうからだ。
まぁ・・・相手が何か言い出したら、めんどっちーからさっさと謝ってしまおうという男性が多いというのと同じニュアンス。
こーいうことは、社会的な決め事の一つみたいなもので、アホらしいくらい相手の怒りを静める効果がある。
ところがだ・・・あたしはいつもめんどっちくなってしまうのだ。
大抵の男性は、さっさと謝ることに慣れているらしいので、謝る意志もないくせにさっさと謝る。
こーいう時には、知らん顔するくらいがちょうどいい気がする。
相手のバカにした態度に対する抗議だろう・・・
世の中には、そーいうつまらないヤツが多い。
怒っても怒ってなくても、言いたいことは変わらん。
つまり言いたいことを言ってるだけなのだから、怒っていようが機嫌が良かろうが言ってる内容は変わらない。
女性は感情的な生き物だけど、実は、男ほど感情的ではない気がすることも多々ある。
だから、女性が本気で怒った場合、逆に何も言わなくなる。
もしもずっと怒っている女性がいるとしたら、彼女は本気で怒るということの意味がわかってないのだと思う。
自分が弱者でいるということはとてもラクなのだ。
何を言っても許されると勘違いしてしまう。
そして、男と女なら、大抵の場合、男が悪者ということで決着する。
というか、決着させなければならないのかもしれない。
社会的に定義された弱者か・・・
すごくラクだ。
(『屁理屈日記』 2001/12/04より)
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