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注意!
※涼ちゃんシリーズはパロDです♪
※今回はとっても子供っぽいお話です(汗)

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             落 書 き ♪
             AUTHOR mikan






眠い・・・

リビングのソファーに座り、一人、ぼんやりとしている。
最近、暖かくなってきたせいか、なんだかとても眠い。

涼ちゃん、啓ちゃんも部屋で何かやってるし・・・
暇だなぁ・・・

ちょっと寝てようかなぁ・・・

そのままソファーにもたれ、
ゆっくりと目を閉じていく。



+++



しばらくして、
リビングの扉が開き、啓介が入ってくる。
ソファーで寝ている従妹に気付き、呆れる啓介。
こんなとこで寝てんなよ・・・

「おいっ・・起きろ!」
と、従妹の体を揺らしてみるが、全く反応がない。
何回か繰り返すが、やっぱり起きそうにない。

ったく、しょうがねーな・・・
ま、後でアニキが起こすだろう・・・

起こすのを諦め、そのままにしておこうと思うが、
あまりに無防備に寝ている従妹を見て、あることを思いつく。

たまには、こいつを喜ばせるようなことしてやるか・・・
と、ニヤリと笑う啓介。
そして、あるものを取りに自分の部屋へと戻っていく。



+++



それからまたしばらくして、
リビングの扉が開き、今度は涼介が入ってくる。
手にはビデオテープ。
これから見ようと、部屋から降りてきたところだ。

啓介と同じように、ソファーで寝ている従妹に気付き、
ちょっと呆れ顔になる。

まったく・・・
どこでも寝る奴だな・・・

起こそうと思い、そばまで行くと、
その顔に落書きがされていることに気付く。

・・・啓介だな、こんなことするのは・・・

顔に落書きなんて、まるで子供のイタズラだな、
と思い、軽くため息をつく。

気持ちよさそうに眠っている従妹の横顔には、
”おこすなら”と書かれていた。
その続きが気になり、顔の反対側を見てみると・・・

・・・・・・・・・

しばらく考え込む涼介。
そして・・・



+++



おいっ、という呼び声で目が覚めた。
慌てて周りを見ると、涼ちゃんがすぐ隣に座っていた。

「こんなとこで寝ると、風邪引くぞ。」
と、呆れ顔でそう言われる。
「ご、ごめんなさい・・・」
寝てるところをまた見られた恥ずかしさから、うつむいてしまう。

「・・・顔、早く洗ったほうがいいぞ。」
そう言って、意味ありげな笑みを見せる涼ちゃん。
そんな彼を見て、何か悪い予感がした。

慌てて鏡の前まで行き、その中を覗くと・・・

「きゃあぁーー!!」
思わず叫んでしまった。




「啓ちゃん!!なによ、これ!!!」
啓ちゃんの部屋のドアを荒々しく開け、落書きされた顔のままでそう叫ぶ。
「なにって・・・おまえを喜ばしてやろうと思ってさ。」
と、フッと笑う啓ちゃん。
「なんで落書きされて喜ぶのっ!?
 しかも、こんなこと書くなんてー!!」
怒りと恥ずかしさで、真っ赤になりながらそう叫ぶ。

「アニキが起こしたんだろ?
 なら、それ、やってくれたはずだぜ。よかったじゃねーか。」
とニヤニヤ笑いながら言う啓ちゃん。
「涼ちゃん・・・こんなことしないよぉ・・・」
顔に書いてあることをやってくれる涼ちゃんを想像して、急におとなしくなる。

「ま、あんなとこで無防備に寝てる奴が悪い。」
「そ、それは・・・」
確かにその通りなので、反論できなくなってしまう。

「それ、水性で書いてやったから、早く顔洗って来いよ。」
しかたなく、顔を洗いに下へと降りていく。



ほんとにこれ、やってくれたのかなぁ・・・
鏡に映った自分の顔には、”おこすならキスして”の文字が。

こんなこと・・・書かないでよ・・・
恥ずかしいなぁ・・・

啓ちゃんをうらめしく思う反面、
あんなとこで無防備に寝てたからいけないってわかってる。
しばらくは、自分の部屋以外で寝ないようにしなきゃ・・・

顔を洗い、ふと鏡をみると、
ブラウスの第二ボタンが外れていて、服の中から何か黒いものが見えた。
あれ?と思い、服の中をのぞきこむと・・・

「きゃあぁぁぁーーー!!!!!」
二度目の悲鳴が家中に響き渡る。


その悲鳴は、リビングにいる涼介にもしっかりと届き、
これで当分、所構わず寝てることはなくなるだろう、
と軽く笑って、ビデオを見始めるのであった。





な、なんで、こんなとこに書いてあるの???

従妹の胸元には、”自分の部屋で寝ろ”の文字が。
しかも、しっかりと油性ペンで書かれていた。

真っ赤になりながら、その場にしゃがみこみ、
こんなとこに落書きされても気付かない自分を情けなく思う。
そして、自分の部屋以外ではもう寝ない、と心に決めるのであった。



おわり♪


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2002.03.07 mikan

読んでくださって、ありがとうございました♪

蔵出し話なので日付が古いです(笑)
mikan的問題作(笑)なので、ずっと寝かせていたんですが....
今回のイタズラ話ついでに、送ってしまいます!(>_<)/

ちなみに涼ちゃん、私の妄想では○箇所に××してます♪
落書きの横にも印があったりして・・・きゃあぁ〜(*>o<*)
なんて・・・そこまでしてないですよ(笑)
後はご想像にお任せします♪

ではまた(^-^)
2002.09.10 mikan


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【Catの一言】
相変わらずmikanさんがお書きになるお話は可愛いですねぇぇ(はあと)読み終わった後、思わずにんまりとしてしまいました(笑)
久しぶりに涼ちゃんと従妹ちゃんが読めて嬉しいです(^^)涼ちゃん従妹ちゃんに何したんでしょうね(笑)


















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