====================================
注意!
・涼ちゃんシリーズはパロDです♪
・今回もお子ちゃま話です(^-^;

====================================



                手をつなごう♪
                  AUTHOR mikan




土曜の午後。
涼ちゃんに頼んで、都内まで買い物に連れて来てもらった。
休みの日は、さすがに人が多い。
大勢の人が行き交う道を歩いていると、カップルが多く目に入る。

いいな。
みんな恋人同士なのかな?
手をつないでる。

ちらりと涼ちゃんの手を見る。
手、つなぎたいな・・・

「次はどこ行くんだ?」
涼ちゃんが聞いてくる。
「え? あ、ハンズに行きたい!」
彼の手を見つめていたことに気付かれないように、何気無い顔で歩き出す。

危ない危ない。
ジッと見てたら、変に思われるよね。

涼ちゃんの少し後ろを歩き、彼の手を再び見る。
手を伸ばせば触れられる距離だ。

思い切って、彼に手を伸ばしてみる。
あと少し・・・
もうちょっと・・・

だめだ。

慌てて手を引っ込め、心臓を押さえる。
心臓がバクバクしてる。
こんなんじゃ、手なんてつなげないよ。

気持ちを落ち着けようと、下を向くと、
彼の影が後ろに伸びているのに気付く。

そうだ!

後ろを振り向き、彼の影に手を伸ばす。
自分の影と涼ちゃんの影が重なり、まるで手をつないでいるみたいに見える。
たったそれだけなのに、なんだか顔が笑ってしまう。

「何笑ってるんだ?」
一人で笑っている私に気付き、涼ちゃんが聞いてくる。
「う、ううん。なんでもない。」
慌てて、手を戻し、平静を装う。

ばれたかな?
手をつなぎたいって。

自分からやらないとダメだよね。
よし、と決心をし、再び彼の手に手を伸ばす。
今度こそは・・・
震える手を伸ばす。
彼の指にほんの少し触れた。

「ん?」
彼が振り向く。
急にこっちを向かれたら、どうしていいかわからない。
「ごめん!手、ぶつかっちゃった。」
慌ててごまかす。

やっぱりだめだ・・・
下を向き、自分の手を見つめる。
手をつなぐなんて、夢のまた夢だなぁ。
はぁ。

ふと視線を戻すと、先に歩いているはずの涼ちゃんの姿が見えない。
え?
あたりを見回すが、姿は見えない。
もしかして、はぐれちゃった?

・・・手をつなげないばかりか、はぐれるなんて・・・

自分が情けなくなり、その場に立ち尽くしてしまう。
涼ちゃん、きっとあきれてるだろうなぁ。
何やってるんだろう、私・・・

そのとき、誰かに頭をコンと叩かれる。
驚いて振り向くと、涼ちゃんがそこにいた。

「まったく・・・はぐれるなんて子供だな・・・」
子供っていう言葉がグサッと心にささる。
どうせ子供ですよーだ。

ほらっ、と言って、涼ちゃんが手を差し出す。
その意味がわからず、ジッとその手を見つめてしまった。

「はぐれるなら、手をつないだほうがいいだろ?
 ほら、行くぞ。」 
私の手を握り、涼ちゃんが歩き出す。

涼ちゃんと手をつなげたことに、驚く。


涼ちゃんの手・・・
あたたかい・・・


つないだ手から、私のドキドキが伝わっているかな?


子供扱いでもいいや。
涼ちゃんと手をつなげるならね♪



おわり♪

==================================================

読んでくださって、どうもありがとうございます♪

これもかなり昔に書いた話で、ずっと寝かせていたんですが、
また勢いで投稿してしまいます♪
涼ちゃんと手つなぎたいなぁ〜と思って書いてみたんですが...
なんだか、恥ずかしくなるくらい乙女チックですねー(*>_<*)
読んだらすぐ忘れてくださいね〜(笑)

ではまた(^-^)
2002.09.21 mikan




――――――――――――――――――――――――――――――
【Catの一言】
mikanさん、今回もかわいいお話ありがとうございました(はあと)従妹ちゃんが、涼ちゃんと手をつなぎたくて、影にそっと手を
伸ばす所が好きです♪あぁ、何かこういう気持ち物凄くわかってしまいます♪次回のお話も楽しみにしております♪










本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース