=================================== 忘 れ モ ノ♪ AUTHOR mikan =================================== やだ・・・ どうして今日に限って、こいつに会うの!? 学校帰り。 いつもの道を、誰の目にも止まらないように、小さくひっそりと歩いていたときのこ と。 斜め前から大っ嫌いなあいつの声がした! 「やぁ、ちびちゃん」 顔を上げ、驚く。 げっ!! 「・・・お久しぶりです、速水さん・・・どうしたんですか?こんなところで。」 今自分にできる精一杯の*作り笑い*をし、言ってみる。 「仕事でそこのビルまで来たんだが、君が歩いてくるのが見えてな・・・ 相変わらず君は苦虫を噛み潰したような顔をしてるんだな。」 私の顔を見て、いつものようにクスクス笑う彼。 なんだか腹が立つ! 「これから稽古か?」 「・・いえ・・・今日は休みにしました。もう帰ります。」 くってかかりたい気持ちを抑え、早くこの場を去れるように、冷たく返事をする。 「うん? 珍しいな、君が稽古を休むなんて。・・どこか具合でも悪いのか?」 言って、心配そうな顔で彼が手を伸ばしてきた。 「べ、別になんでもありません!!」 その手から逃げるように、思わずあとずさる。 そんな私を、不思議そうに見る彼。 「・・歩き方も少し変だぞ?・・本当に大丈夫か?」 「だ、大丈夫です!もう失礼しますっ!」 彼に見られていることに耐えられず、慌てて駆け出す。 が、道のわずかな凸凹に足がひっかかり、一気にバランスを崩す。 きゃっ!! 急激に近づく地面に、とっさに目を閉じる。 と、横から手が伸び、彼が体を支えてくれた。 よ、よかった・・・ ほっと、一息つくのもつかの間。 彼の手が私の胸にっ!!! 「きゃあっ!!!」 慌てて彼から離れる。 「・・・ちびちゃん・・・キミ、その・・もう高校生なんだから・・・」 と、少し赤い顔で彼が言う。 やだっ!なんで!! 彼の言わんとしてる事がわかり、思わず真っ赤になる。 「ち、違います!! いつもはちゃんと・・・ きょ、今日は1限目水泳で、水着着てきたら・・その・・・忘れちゃったんで すっ!!」 慌てて彼に言い放つ。 えっ? それじゃ・・・ その言葉に、真澄の目が一瞬、彼女のスカートに向かった。 「やだっ、ど、どこ見てるんですか! 彼の視線に気づき、慌ててスカートを抑える。 「あ、いやっ、そんなつもりじゃ・・・」 パッと視線をはずす彼。 「は、速水さんのエッチ!!」 いてもたってもいられなくなり、そう叫ぶと、 恥ずかしさで消え入りたい気持ちで、その場から駆け出す。 「待っ・・そんなに走ったらスカートが! 送っていくから待ちなさい! マヤっ!!」 やだ、もう最悪・・・ 速水さんなんて、大っキライーっ!!! お決まりのセリフを心の中で叫びながら、懸命に走るマヤ。 後ろから追ってくる真澄につかまるのも、すぐなのにね♪(笑) おわり♪ ======================================= 2003.03.29 mikan 久々にガラカメを書いてみました♪ でもこんなおバカな内容…す、すみませーん(>_<) 最後、誰??って感じの終わり方ですしね(笑) なんか浮かんじゃったんです、このネタ… 一応高校生マヤちゃんなんですが…従妹ちゃんみたいですね(笑) プールがあるときとか、水着を下に着てって、 下着を忘れることってありませんでした?(笑) 子供の頃ならあるかもね・・・あ、あはは(汗) 読んでくださって、どうもありがとうございました♪ ではまた(^-^) 【Catの一言】 マヤちゃんらしいエピソード♪と、読み終わった後に思ってしまいました(笑) 速水さん送りオオカミとかにならないんですかねぇぇ。スカートの下は・・・(笑) ちょっとドキっとするお話でした♪続きは地下室でどうです?mikanさん(はあと) |