おつかれさま
AUTHOR mikan









疲れた・・・

今日も帰れそうにない・・・
早く君に会いたいのに・・・




「社長、申し訳ありませんが、こちらの書類にも目を通しておいて下さい。」

まだあるのか・・・
「わかった、水城君。」
心とは裏腹に、平然とした顔で書類を受け取る。

大都芸能社長室。
今週は特に仕事が多い。
時計の針はそろそろ0時を回ろうとしている。

もうこんな時間か。
今日も帰るのは朝になりそうだ。

ふぅ、とため息をつき、次の資料に目を通す。

「だいぶお疲れのようですね。」
「あぁ・・・さすがにこう毎日だとな・・・。そろそろ疲れたよ。」

資料に目を通しながら、少し疲れた顔になって真澄が言う。


「申し訳ありませんが、私はこれで・・・。あまりご無理をなさいませんように。」

「あぁ、遅くまですまなかったな。」

失礼しますという言葉と共に、水城が部屋を出る。
一人、書類の山と共に残された真澄。

目を通していた資料を手に持ち、
イスにもたれて、窓の方を向く。

今夜は月がよく見えるな・・・
窓から覗く月を見ながら、ふとマヤのことを考える。

今ごろ何をしてるだろうか。
たしか明日は休みのはず。

早く君に会いたいな・・・









「失礼します。」
小さなノック音と共にドアが開き、マヤが顔をだす。
「お、お仕事中ごめんなさい。どうしても会いたくなって・・・来ちゃいました。」

少し照れた顔で、マヤが言う。

「・・・速水さん?」
窓側を向いたイスから真澄の頭が見えるのに、返事がない。
そんな彼を不思議に思い、静かに近づく。


・・・眠ってる・・・


そこには、イスにもたれ、気持ちよさそうに寝息を立てている真澄がいた。
床には、手から落ちたと思われる書類が散らばっている。

速水さんったら・・・
だいぶお疲れみたいですね。

静かに書類を拾い集め、そっと机の上に置く。

どうしよう。
起こしたほうがいいのかな?
でも・・・

なんだか幸せそうな顔してる。
夢を見てるのかな?

床に向かって伸びている手をそっと持ち上げ、
イスの上に戻す。

「ん・・・」という声と共に、真澄の顔が横を向く。
そんな真澄を見ていると、自然と幸せな気持ちがこみ上げてくる。

どんな夢をみてるんですか?
そこに私もいますか?

速水さん・・・


起こさないように、そっ・・・と頬にキスをする。



マヤ・・・

すぐ側にマヤがいることに気付かず、
夢の中でマヤと会っている真澄であった。




おわり♪


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原作でもお疲れの速水さんを(笑)
起きても、寝てても、
幸せな状態にしてあげたくて、書いてしまいました。(^-^;
仕事で疲れたときは、好きな人に会いたくなりません?(笑)

2002.02.09 mikan



【Catの一言】
mikanさんがお書きになるficはかわいいです♪
速水さんの幸せそうな寝顔が浮かんで思わずにんまりしてしまいました♪
こういうかわいいのも好きだなぁぁ(はあと)






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