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注意!
※またまた乙女チック街道まっしぐらです(笑)
※意味わからなかったら、ごめんなさい。<(_ _)>
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TITLE:続・涼ちゃんのお部屋♪
AUTHOR: mikan




遠くで音が聞こえる。

カタカタカタカタ・・・

何の音だろう?
音の正体が気になり、うっすらと目を開けると、
パソコンを打っている涼ちゃんの姿が見える。

なんだ・・・
涼ちゃんのパソコンの音か・・・

安心してまた目を閉じる。
が、何か変な感じがする。

・・・・・あれ?
なんで涼ちゃんがいるの??

急に目が覚め、
ガバッと起き上がる。

「起きたか?」
私の方を向き、涼ちゃんが優しい顔で言う。
その時やっと、自分が涼ちゃんの部屋で寝ていたことに気付く。
ハッと自分を見下ろすと、彼のカーディガンも着たままだ。

一気に顔が赤くなる。

どうしよう・・・
寝起きの頭では、うまい言い訳がでてこない。

「その服、気に入ったのか?」
硬直している私に、彼が聞いてくる。
「えっ?・・・あ、そ、そう。ちょっと着てみたくて。」
と、慌てて口にする。
「欲しいんならやってもいいが・・・かなり大きそうだな。」
言って、クスリと笑う彼。
「う、うん。私には大きすぎるから、いいや。
 涼ちゃんの方が似合うし。」
慌ててベッドから降り、カーディガンを脱いで、彼に差し出す。

黙ってそれを受け取る涼ちゃん。
その顔はなんだか楽しそうだ。
そんな彼を見ると、どうしたらいいかわからず、うつむいてしまう。

「ごめんね。起こしてくれてもよかったのに・・・」
そう言って、申し訳なさそうに彼を見る。
「いや・・・気持ちよさそうに寝てたからな・・・。
 それに俺もさっき帰ってきたとこだから。」
彼が優しく言う。

時計を見ると、もう22時。
さっきここにきたのは夕方だから、かなり寝ていたようだ。
いつのまにか毛布まで掛けてくれていた。

「何か用があったんじゃないのか?」
彼の問いに、忘れていた本来の目的を思い出す。
「あっ、英語の辞書、借りようと思ってきたんだけど・・・」
「辞書か・・・たしか啓介に貸したままだったな。
 あいつの部屋にあるんじゃないか?」
「そっか。じゃ、探してみる。ありがとね。」
そう言って、足早に涼ちゃんの部屋を出る。


ビックリした・・・

涼ちゃんの部屋で寝てたなんて・・・
そして涼ちゃんがいるなんて・・・




気持ちを落ち着けながら、啓ちゃんの部屋へと向かう。
ドアをノックすると、中から返事があった。
「啓ちゃん、涼ちゃんの英語の辞書ある?」
そう言って中に入った私を見るなり、啓ちゃんがニヤニヤと笑いだす。

「な、なに?」
「どうだった?アニキのベッドの寝心地は。」
顔が一気に赤くなる。
なんで知ってるの???
「さっき、アニキの部屋見たら、おまえが寝てたからさ。
 あんなに幸せそうな顔して・・・よっぽど寝心地がよかったんだろうな。」
と、意味深な笑みを私に向ける。
「啓ちゃん!!;」
耳まで真っ赤になった私を見て満足したのか、
笑いながら、ほらっ、と辞書を差し出す啓ちゃん。
その辞書を掴んで、慌てて部屋を出ていこうとした。

「アニキ、昨日は寝てないんだって。」
その言葉に驚き、振り返る。
「早く帰ったのに、おまえが寝てるから、アニキまた出掛けたんだぞ。」
えっ、と私が驚いていると、啓ちゃんからとどめの一言。
「せっかくだから、一緒に寝ればよかったのにな。」
その言葉で、また真っ赤になってしまい、
それを見た啓ちゃんが声をあげて笑い出す。
あまりの恥ずかしさに、慌てて部屋を出る。


啓ちゃんなんて嫌いだ・・・


でも、どうしよう・・・
涼ちゃんに謝ったほうがいいよね・・・




しばらく考えてから、再び、涼ちゃんの部屋へと向かう。
ノックをして中に入ると、ベッドで眠ってる涼ちゃんが見える。
もう寝ちゃったんだ・・・

静かに彼のそばまで行き、彼の寝顔を見つめる。

「涼ちゃん、昨日寝てなかったんだね。ごめんね。」
起こさないように、小声でそっと彼に言う。
そんな彼の寝顔を見ていると、幸せな気持ちと一緒に、
ちょっと残念な気持ちも沸き起こってくる。

「・・・一緒に寝ててもよかったのになぁ・・・」

ふとそんなことを口走ってしまい、慌てて自分の口を塞ぐ。
「・・・今の、聞こえなかったよね?」
じっと、涼ちゃんの寝顔を見つめ、一人で赤くなってしまう。

「・・・おやすみ。涼ちゃん。」
そう言い残し、静かに彼の部屋をでていく。










・・・全部聞こえてるぞ・・・


部屋の中では、
従妹のなにげない一言で、顔を赤くした涼介が、
寝返りをうっていた。

まいったな・・・
また寝れそうにない・・・
結局、車の中でも寝れなかったんだ・・・


今の一言と、従妹の寝姿が脳裏に焼きついて、
ますます寝れなくなった涼介であった。



おわり♪


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2002.02.15 mikan

読んでくださって、ありがとうございます♪

今回のは、書いてて恥ずかしくなりました。
なんでだろう...(^-^;

涼介・啓介も、なんだか違う人っぽいです...。
涼ちゃん、なんだか速水さんっぽいよ〜(笑)
そして、やっぱり地下には行けなかったです(涙)
でも、奥手な人も好きなんですよね〜♪



【Catの一言】
相変わらず、この従妹かわいいわぁぁ♪そして、従妹に翻弄される涼ちゃんいいわ(はあと)

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