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ケンカ?
AUTHOR mikan




「もういい!!涼ちゃんなんか、キライ!!!」
そう言って、彼の部屋を飛び出す。


ふとしたことから、ケンカになる。
ケンカといっても、涼ちゃんが言ってることに対して、私が一方的に怒るだけ。
涼ちゃんは大人だから、きっとケンカだなんて思ってないだろうけど・・・

なんでだろう・・・くやしい・・・・・
泣かないようにグッとこらえるけど、涙が溢れてくる。


「またケンカしたのか?」
廊下で立ち尽くしている私に、啓ちゃんが声をかけてくる。
「・・・・・ちがうよ。」
そう言って、泣き顔を見せないように、自分の部屋へと戻る。

なんでいつもこうなんだろ・・・
子供っぽい自分に、自分で呆れてしまう。

ベッドに倒れ込み、枕に顔をうずめながら、
さっき言ったことを思い出す。


涼ちゃんなんか、キライ・・・か・・・
言い過ぎた・・かなぁ・・・・







「アニキ、あいつ泣いてたぞ。」
涼介の部屋に入り、啓介が言う。

「そうか・・・いつものことだ。気にするな。」
パソコンの画面を見つめたまま、振り返りもせずに涼介が言う。


まったく・・・
アニキも、あいつも・・・

はぁ、とため息をつき、涼介の部屋をでていく啓介。
なんでオレがいつも心配しなきゃなんねーんだ。
と思いつつ、自分の部屋へと戻っていく。







しばらくすると、涼介の部屋のドアがノックされ、
ケンカしたはずの従妹が入ってくる。


「涼ちゃん・・・あの・・・」

無言のまま、パソコンを打ってる涼ちゃん。
気付いているはずなのに、振り向こうともしない。
そんな彼の背中をみてると、泣きそうになる。


「さっきは、ごめんなさい・・・キライなんて言っちゃって・・・
 で、あの・・・」

そこまで言うと、やっと彼が私の方を向く。
相変わらず黙ったままだけど、
私の言葉の続きに耳を傾けているのがわかる。


い、言いにくいなぁ・・・
でも・・・


「・・・あの・・・さっきは、何でケンカしたんだっけ?」

恥ずかしそうにうつむき、予想通りの言葉を言う従妹に、
思わずクスッと笑ってしまう涼介。

ささいなケンカの後は、いつもこのパターン。
ケンカの原因を、忘れてしまう従妹であった。


「さぁ?何でケンカしたんだろうなぁ。」
少し意地悪く言って、パソコンに向き直る涼介。

「あっ、ひどい!教えてよー!!」
そんな涼介の肩をゆらし、どうしても原因を教えてもらいたい従妹。


もう一度、さっきと同じことを言ったら、またケンカになるかな?
まぁ、それもいいか・・・

そんなことを考え、フッと笑う涼介。
ケンカの後のこのやりとりが、結構楽しい涼介であった。



おわり♪


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2002.02.18 mikan

読んでくださって、ありがとうございます♪

涼ちゃんとケンカしたらどんなだろうなぁ〜
と考えていたんですが、悲しくなって、すごく凹みました(笑)
こんなに悲しくなるなんて...
かなり涼ちゃんにハマっている自分が怖いです(^_^;

啓介を使い出したら、止まらなくなってきました。
啓ちゃんいると、投稿用にならないのに〜(>_<)
ごめんなさい、Cat様...


【Catの一言】
いえいえ、十分投稿作品と輝いています(笑)今回はケンカなのねぇぇ♪従妹ちゃんかわいいわぁぁ♪

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