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注意！
※涼ちゃんものです（笑）
※例によって、乙女チック街道まっしぐらです（笑）
※意味わからなかったら、ごめんなさい<(_
_)>
←先に謝る人
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涼ちゃんのお部屋♪
AUTＨOR mikan
「はいりま〜す。」
誰もいないのはわかっているけど、一応声をかけてしまう。
涼ちゃんの部屋。
相変わらず、きれいに片付いた部屋。
私の部屋の方がよっぽど汚いなぁ、と、ここに来るたびに思ってしまう。
「英語の辞書、貸してね〜。」
持ち主のいない部屋に入るのは、なんとなく気が引けるためか、
誰にともなく聞こえるように言いながら、本棚の方へと近づく。
本棚には医学書やら、コンピュータの本やらが所狭しと並んでいる。
さすが医大生、そしてコンピュータ好きの涼ちゃん。
なんだかすごいなぁ、と感心してしまう。
お目当ての辞書はそこにはなく、次に机に向かう。
「えーと・・・」
机の上には２台のパソコンと何冊か本が置いてあるだけ。
辞書らしきものは見当たらない。
引出しを開けて中を探すのは、さすがに気が引けるし・・・
他に置いてありそうな場所はないよね・・・
涼ちゃんが帰ってきてからにしようかな・・・
そう思い、ふと視線を下にずらした瞬間、
イスにかかっている白い麻のカーディガンが目に入る。
涼ちゃんがいつも着てるやつだ・・・
つい辺りをキョロキョロ見回してしまう。
誰もいないのを確認すると、カーディガンを手に取り、そぉっと着てみる。
さすがに大きいなぁ・・・
私にはかなり大きめのカーディガン。
袖も私の指先まで隠れるくらいに長い。
すっぽりと、そのカーディガンの中におさまっていると、
なんだか涼ちゃんに包み込まれているように感じてしまう。
そんなことを考えると、一人、恥ずかしさで照れてしまう。
なんだか幸せな気持ちまでこみ上げてくる。
照れ笑いが止まらなくなり、気持ちを落ち着けようと、
近くにあるベッドに座り、部屋の中をぐるっと見回してみる。
ここにあるのは、みんな涼ちゃんのもの・・・
いいな・・・
私もここに居させて欲しいな・・・
そんな自分の考えに、ますます照れてしまい、
そのまま上半身を倒して、枕に顔をうずめてしまう。
ホントにここに居たいなぁ・・・
涼ちゃん・・・
＋＋＋
「ただいま」
玄関の扉が開き、涼介が帰ってきた。
「あれ？アニキ、今日はやけに早いな。」
これから出かけるために、ちょうど２階から降りてきた弟の啓介が言う。
「今日はレポートの〆切で、昨日は寝てないんだ。
しばらく部屋で寝てるから、起こすなよ。」
言って、２階の自分の部屋へと上がっていく涼介。
わかったよ、と言い、靴を履こうとする啓介だったが、
ふと自分の部屋に忘れたものがあることに気付き、
また２階へと上がっていく。
階段を上りきったところで、部屋から出てきた涼介と遭遇する。
涼介の手には車のキーが見える。
「あれ？アニキ、寝るんじゃなかったの？」
「いや・・・気が変わった。ちょっとその辺、走ってくる。」
と言って、足早に階段を下りていく涼介。
なんだか顔が赤くみえたけど、大丈夫かな？
まぁ、アニキことだから倒れたりはしないだろうけど。
と、自分の部屋へ向かおうとする啓介だったが、
ふと涼介の部屋が気になり、ドアが開けて中を覗いてみた。
・・・・・なるほど・・・・・
部屋の中には、涼介の白い麻のカーディガンを着て、
ベッドの上で丸くなって寝ている従妹の姿が見える。
気持ちよさそうにスヤスヤと寝息をたてている。
これじゃ・・・
アニキは、寝るに寝れないってわけだ・・・
だから赤くなってたのか、と思い、
さっきすれ違ったアニキの顔を思い出して、
くっくっと笑いがこみ上げてくる。
さすがのアニキも、こいつには弱いんだよな・・・
と、のんきに眠っている従妹を見つめる啓介。
そんなことになっているとは知らず、
涼ちゃんの部屋の中で、涼ちゃんのものに囲まれて、
この上なく幸せな気分で眠る従妹であった。
涼ちゃん・・・
辞書・・・どこ・？・・・ ←たまにはオチ付きで（笑）
おわり♪
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2002.02.12
mikan
読んでくださって、ありがとうございます♪
最後のオチ行は、読んでも読まなくてもOK♪
（書いてあるから読んじゃうね。笑）
いやぁ、涼ちゃんはこんなにシャイ（爆）じゃないかも。
かなり私好みな性格に変わってるかも...。
【Ｃａｔの一言】
涼ちゃんどんな顔して無防備な従妹の寝顔を見てたのかしら（ニヤリ）