================================================= 注意! ・涼ちゃんシリーズは、パロDです♪ ・このお話は、全5話の深夜のミニFicとして、某場所にひっそりと載せていたものです♪ テンション高めのコメディタッチになっています♪ ・全て勢いに任せて書いたものなので、勢いをつけて読み飛ばしてくださいー(笑) ================================================= 告白風景♪ AUTHOR mikan −1− 目の前に彼がいる。 今夜、家には彼と私の二人だけ。 深呼吸をし、思い切って彼を見つめる。 「あ、あの・・・ずっと・・・す・・好き・・でした・・・」 長年の想いを、彼に告げる。自分の顔が瞬時に赤くなっていくのがわかる。 「・・・あっ、待って、そうじゃなくて!」 わずかな沈黙にも耐えられず、慌てて言葉をつなげる。 「えっと・・・好き・・です・・・付き合ってください・・・」 ”付き合う”という言葉に、これ以上ないほど恥ずかしさを感じる。 「あっ!やっぱりそうじゃなくって!!」 恥ずかしさに耐え切れず、もう一度仕切りなおすように叫ぶ。 「あ・・・あいしてます♪大好き♪」 と、今度は軽い感じで、冗談っぽく言ってみる。 が、今までになく大胆なセリフに、顔から火がでそうになる。慌てて両手で顔を隠し、その場にしゃがみこんでしまう。 「いーかげんにしろっ!!」 「・・・おまえなぁ・・・そういうことはわざわざ俺で練習すんな!直接アニキに言ってこい!」 見上げると、私の恥ずかしさが伝染したのか、啓ちゃんの顔も真っ赤に染まっていた。 「だ、だから・・・涼ちゃんに言うために練習してるの!やっぱり相手がいないと練習できないでしょ!」 「あっ、あと何パターンかだけ、やらせて!ねっ、おねがいー!!」 逃げようとする啓ちゃんの腕にしがみつき、必死に頼み込む。 そう、これは従妹ちゃんの告白”練習”風景なのでした♪(笑) −2− 渋々、告白練習の相手役を続けてくれる啓ちゃん。「次は・・・か、体に触れるパターンなんだけど・・・いい?」 私の言葉に、絶句する彼。 まさかそんなパターンがあるとは思っていなかったようだ。 「あっ、ただイスに座っててくれればいいからね!」 慌ててそう言い、イスに座った彼の後ろに立つ。 「あの・・・す・・・す・・・・・」 好き、と言って後ろから抱きつく。ただそうしたいだけなのに、体が動かない。 「・・すっ・・・・ダメ!やっぱりできない!!!」 そう叫んで、抱きつくはずの手で、思いっきり彼の背中を押してしまった。 あっ!と思ったときには既に遅く、イスから落ちてしまった彼。 床に手をつき、肩をワナワナと震わせている。 お、怒られる・・よね・・? 怒鳴られるのを覚悟しつつも、彼が何か言うのを恐る恐る待つ。 が、何も言わずに、黙ってイスに座り直す彼。 そんな彼を不思議に思っていると、私に背を向けたまま一言。 「アニキは突き飛ばすなよ。フラれてもしらねーぞ。」 予想外の言葉に驚く。が、彼の優しさを感じて胸が熱くなる。 「・・・ありがとね、啓ちゃん。」 感謝の気持ちを込めて、後ろからそっと彼に抱きつく。 あっ! 「これこれ!こういうふうに抱きつきたかったの!できた!ありがと啓ちゃん!!」 嬉しさのあまり、ギュッと彼に抱きついてしまう。 おいっ!と、慌てて彼が私の手を振りほどこうとした瞬間、部屋のドアがガチャリと開かれた。 ハッとして振り向くと、そこには涼ちゃんが!!! 絶句する3人。果たしてこの続きは!?(笑) −3− 「・・・何してるんだ?俺の部屋で。」 涼ちゃんが静かに口を開く。 イスに座ってる啓ちゃんに、後ろから抱きついてる私。 どこからどうみても、誤解される格好だ。 でも、涼ちゃんの突然の出現に、頭の中がパニックで、私の体は硬直したまま動けない。 そんな私を察したのか、啓ちゃんが慌てて私の手を振りほどき、イスから立ち上がる。 「ア、アニキ、勘違いすんなよ? 俺はちょっと、こいつの練習に付き合わされてて・・・」 「練習?何の練習なんだ?」 そう言って、涼ちゃんが私を見る。 えっ?何って・・・涼ちゃんに告白する練習・・・・・なんてことは、恥ずかしくて言えない!!! 「そ、それは・・・」 答えに詰まり、うつむいて沈黙していると、涼ちゃんからため息が聞こえた。 「何の練習かは知らないが、別の部屋でやってくれ。俺はこれからやることがあるから。」 そう言った彼の声は、冷たく思えた。 涼ちゃん、きっと誤解した・・・そう考えるとショックで動けない。そのまま、その場に立ち尽くしてしまう。 そんな私と涼ちゃんを見て、気を利かしてくれたのか、啓ちゃんが先に部屋を出ていく。 涼ちゃんと二人になった部屋の中。 気まずい雰囲気が漂う。 「・・・啓介とあんなに仲がいいなんて、知らなかったな。」 少し意地悪く言う涼ちゃん。 その言葉に、涙が出る。 やっぱり誤解したんだ・・・。 ショックを受けた従妹!果たしてこの続きは!?(汗) −4− 涼ちゃんに、啓ちゃんとの仲を誤解され、ショックで涙が出た。 頬をつたい始める涙を慌てて手の甲で拭う。 誤解を解きたいものの、気まずい雰囲気に耐えられず、一旦部屋から出よう、と歩き出す。 「悪かった。」 目の前を通り過ぎようとしていた私に、彼がそう謝る。その言葉で、私の足がピタリと止まる。 恐る恐る彼を見ると、私の涙が利いたのか、少し罪悪感が入り混じったような顔をしている。 「あっ・・・平気!平気だよ!泣いたりしてごめんね!涼ちゃんのせいじゃないから!気にしないでいいからね!」 彼にそんな顔をさせた自分の涙を撤回したいくらいの勢いで、彼に言う。 「ごめんね・・・あの、じつは・・・何の練習かというと・・・」 思い切って、彼に告白する練習だったと言ってみようか、と口を開く。 が、その瞬間、彼の視線とぶつかって、気が動転して何も言えなくなる。ただひたすら、自分の顔だけが赤くなっていく。 そんな私の気持ちが伝わったのか、涼ちゃんは優しく微笑み、「よかったら、俺が練習相手になろうか?」 と言ってくれた。 えっ!? 本人相手じゃ、練習じゃないよっ!! 慌てて、赤い顔のまま首を横に振る。 「・・・啓介ならよくて・・・俺じゃだめなのか・・・」 ちょっと悲しそうにつぶやく彼。 「ちっ、違うの!・・・そうじゃなくて・・・」 答えに詰まり、うつむく。 どうしよう・・・このままじゃ・・ダメ、だよね! 意を決して、彼の顔をまっすぐ見つめる。 「涼ちゃん、あ、あのね!」 ちゃんと言わなきゃ! 意を決した従妹!果たしてこの続きは!?(笑) −5− 意を決して、涼ちゃんを見つめる。 「涼ちゃん、あ、あのね!・・練習相手は、やっぱりムリなんだけど・・」と言うと、彼が残念そうな顔をする。 あっ、違うの!この続きが大事なの!! 「・・・りょ・・・涼ちゃんは、ほ・・・本番で、相手になってね!!」 言えた! 恥ずかしさで顔が一気に赤くなる。いてもたってもいられず、彼の返事も待たずにその場から走り去ってしまう。 慌てて自分の部屋に逃げ込み、ドアを閉め、その場に座り込む。 ど、どうしよ・・・本番なんて、そんな日がくるのかな!? あっ、でも来ないと困るよね〜!! 興奮冷めやらぬ思いで、一人ジタバタする従妹。 〜〜〜 一方、残された涼介は 〜〜〜 言うだけ言って逃げたか・・・ と思いつつも、ちょっと嬉しそうな涼介。 本番か・・・どのパターンでも構わないけど・・・一番最初のが、あいつらしくてよかったかな。 なんて思い、クスッと笑う涼介。 そう! 実は告白練習は、涼介に最初から全部見られていたのであった!(笑) さすがに啓介に抱きついた時は、思わずドアを開けたな・・・でもまだ続きが残っていたはず・・・あれ以上のものもあるのか??? ・・・次の練習日もまた啓介に教えてもらうか・・・ そう思い、フッと笑う涼介であった。 おわり♪ ================================================= 2002.03.30 mikan 読んでくださって、ありがとうございました♪ 涼ちゃんは全てお見通し(^-^)v が書きたかったのでした♪ この話...投稿にあたり、従妹のテンションを落とそうと思ったんですが... 全く別の話になりそうなので(笑)、言葉を少し手直ししたものを送ります♪ 本当に勢いで書いたものなので、文章が滅茶苦茶で、 ごめんなさい〜(>_<) 読んだらすぐ忘れてくださいね♪(笑) ではまた(^-^) |
【Catの一言】
待ってました♪深夜のミニシアタ−がいつ投稿されてくるかと、心待ちにしておりました♪あぁ。やっぱり、従妹ちゃんかわいい♪
全てお見通しの涼ちゃん、さすがです♪で、この次はどうなるのかしら・・・?