The past the future and present-二人のウィル-DISCLAIMER:The characters and situations
ofthe television program
"The x-files" arethecreation and property of Chris Carter,
FOX Broadcasting and Ten-Thirteen productions
,No copyright infringement is intended.
 
 
 
TITLE:The past, the future, and present−二人のウィル−
AUTHOR: Cat
 
 
 
 
 
2004年5月 17日
午前7時10分頃
 
 
 
「・・・ウィリアム!!!」
 
突然2階の子供部屋に我が子を起こしに行った妻の悲鳴のような声が聞こえる。
「・・・どうした!!」
歯磨きする手を止め、慌てて彼は階段を駆け上る。
妻はウィルの部屋で震えるように立ち尽くしていた。
 
size=2>「・・・いないのよ・・・あの子が・・・どこにも・・・」
彼の姿を見つけると、不安そうに美しい顔を歪ませる。
妻の言葉にヘ−ゼルの瞳を大きく見開く。
「・・・いないって・・・」
呟き、部屋中を見て回るが、愛しい我が子はどこにも見あたらなかった。
 
 
 
 
 
 
 
    The past, the future, and present−二人のウィル−
 
 
 
 
 
1997年11月1月
午前3時9分
モルダ−のアパ−ト
 
 
 
「モルダ−!!しっかりして!!」
床に倒れた彼に必死で声をかける。
しかし、彼は青白い顔を浮べているだけで、何の反応も示さない。
何かの感染病ではないかと、日頃の彼の無茶の行動を見ていると、そんな考えが浮かんでくる。
ス−ツの上着を脱がせ、ネクタイを解き、Yシャツのボタンを外していく。
露になった逞しい胸板には何も異常は見られなかった。
何かに感染したふしがないか、注意深く彼の体を見ていくが、やはり病院に連れて行かなければわからないと思い、
携帯を手にしただちに911に番号をかけた。
 
 
 

午前10時30分
病院
 
病室に行くと意識のない彼が機械に繋がれていた。
ありとあらゆる検査をしたが、彼の体には何の異常も見られなかった。
医学的に見れば健康体なのだ。
昏睡の原因がわからず、スカリ−は苛立ったように爪を噛んだ。
 
「・・・ねぇ、お外行きたい」
モルダ−を見つめるスカリ−に彼が連れていた子供が言う。
その存在にようやく気づいたように、彼を見つめる。
瞳はヘ−ゼルで、髪はブラウン。
どこかモルダ−に似ていると思えた。
 
・・・まさか・・・。
不吉な予感が漂う。
「僕、お名前は?」
「・・・ウィルだよ」
無邪気な表情で言う。
 
ウィル・・・。
そういえば、モルダ−がこの子の名前はウィリアムだと言っていた。
一体・・・モルダ−とどういう関係が・・・。
 

1964年某月某日
某所
 
「お姉さん・・・誰なの?」
3,4歳程の子供が見知らぬ女性に連れられている。
「あなたを守る者よ」
安心させるような笑みに、その子は懐かしさを感じた。
「・・・お姉さん・・・会った事がある?」
その言葉に彼女は優しく笑った。
「いいえ。まだ出会っていないわ」
彼女の言葉に何かを感じる。
初対面のはずの知らない人なのに、彼は彼女には警戒心を感じなかった。
「さぁ、行きましょう」
周りを警戒するように厳しい表情を浮べて、彼女はそう言った。
 
 
 

モルダ−の生家
午後11時50分頃

 

「あなた。フォックスが・・・」
ティナは顔色を変えて、夫ウィリアムの前に現れた。
「どうしたんだ?」
彼女を支えるように口にする。
「・・・いないの・・・どこにも・・・」
瞳に涙を浮べて訴える。
そう言われ、家中を探すが彼女の言う通り、神隠しにでもあったようにフォックスは消えていた。
 

1997年11月3日
午後10時20分頃
XF課
 
依然としてモルダ−の意識は戻る気配はなかった。
そして、モルダ−から託されたウィリアムについても何一つわからなかった。
行方不明者リストとも照らし合わせ、現在捜索中である。
ひとまず、ウィリアムを母親に預け、何か手がかりがないかと、スカリ−はファイルキャビネットを漁っていた。
 
カタンッ
 
テ−ブルの上に積み上げていたXFの一つが落ちる。
何となく、手にし、その内容を見てみた。
 
そして・・・。
 
「・・・これは!」
スカリ−は意外な事件のファイルに驚いた。
今まで何回もXFを見直してきたのに、そのファイルは突然そこに現れたようだった。
そして、そのファイルと関連づけるように翌日スカリ−の元にある検査結果が届いた。
 

11月4日
午前11時32分頃
スキナ−のオフィス
 

「まだ、モルダ−は意識を取り戻さないのかね?」
心配するようにスキナ−が口を開く。
「はい」
スカリ−は表情を変える事なく頷いた。
「で、私に知らせたい事とは?何かわかったのかね?」
「まだ、確証はとれません・・・ですから、オフレコでお願いします」
「またXFかね?」
スキナ−の問いに真っ直ぐに見つめ、頷く。
「いいだろ。聞かせてみろ」
そう言われ、スカリ−はあるファイルをスキナ−に差し出した。
「・・・これが何だと言うんだね。ただの失踪事件じゃないか」
「失踪者の名前を見て下さい」
「・・・うん?・・・失踪者・・・フォックス・ウィリアム・モルダ−・・・!」
スキナ−は驚いたように眼鏡の奥の瞳を見開いた。
「これはモルダ−じゃないか」
「そうです。失踪した年齢は3歳。期間は一週間でした。その報告書によると、彼はある日突然帰ってきたそうです」
そう言い、もう一つの資料をスキナ−に提出する。
「これはDNA配列かね?」
「はい。この二つを合わせてみて下さい」
そう言い、もう一枚のDNA写真をスキナ−に合わせる。
それは隙なく見事に当てはまる。
「誰のDNAなんだね?」
「モルダ−と・・・彼が連れていた子供のです」
「何!」
さすがのスキナ−も絶句する。
「これが一体何を意味しているのか・・・わかりません。さっき、彼の母親に失踪の事を聞いてみました。
確かに彼はある日突然いなくなり、戻って来たそうです。そして、5歳まで、彼は自分の事をウィルとセカンドネ−ムで言っていたそうです」
そこまで口にすると、スカリ−は初めて、戸惑ったような表情を浮べた。
 

午後11時50分
病院
 
スカリ−は混乱しきった表情で、モルダ−の病室を訪れた。
彼はまるでただ眠っているようだった。
 
「・・・ねぇ、一体・・・何が起きているの?」
眠る彼の頬にそっと触れ、困惑を口にする。
「あの子は・・・本当にあなたなの?」
わからない事だらけで、胸が苦しくなる。
気づくと涙が頬を伝っていた。
彼に会い張り詰めていたものが解けたのだった。
 
「・・・私にはこの事件無理よ・・・私一人の手では追えない」
涙とともに不安をぶつける。
こんな時、モルダ−のアドバイスが欲しい。
彼ならきっと、この事件を冷静に考える事がでるだろう。
スカリ−は

自分の無能さに唇を噛んだ。

 
”大丈夫。君ならできるよ”
 
不意に声がする。
「えっ」
驚いてモルダ−をじっと見つめるが彼が意識を取り戻した様子はなかった。
 
 
 

11月5月
午前5時50分
スカリ−のアパ−ト
 
トントントン・・・。
 
スカリ−がベットから起きようとぼんやりとしていると、慌しくドアを叩く音がした。
ハッとして、側にあったガウンを着る。
鍵を開けドアのチェ−ンを外すと、そこにいたのはフロフキ−と小さな子供だった。
 
「すまない・・・こんな早い時間に」
申し訳なさそうに彼が言う。
「・・・いえ」
一瞬ドアを叩くのはモルダ−だと思った。
 
馬鹿ね・・・。彼は病院で寝ているのよ・・・。
 
自分の考えに苦笑を浮べる。
 
「実はこの子をモルダ−から預かっていたんだ」
そう言い、おどおどとする3,4歳ぐらいの子供を差し出す。
「そして・・・モルダ−に頼まれていた調査の結果がこれだ」
茶色い封筒を渡す。
中に入っていたのはDNAの写真だった。
その子はモルダ−に託されたもう一人の少年と、兄弟のように似ていた。
ただ一つ違うのは赤褐色の髪の色だった。
「これは?」
「この子が君と、モルダ−の子供だと証明するDNA写真だ」
フロフキ−から聞いた新たな事実にスカリ−は意識を失いそうだった。
 
 
 
 
 
To be continued.
 
 
 
【後書き】
一体何が起きているんでしょうね・・・この事件(笑)
あんまり深く考えないで書いているので、自分でもちょっと混乱してきました(爆)
はぁぁ・・・この先、どう展開しよう(笑)
 
2001.11.1.
Cat
 
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