警告:この話には一部肉体関係が含まれます。18歳未満の方、また、そのような内容に抵抗のある方は、
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届かぬ思い〜3〜





                 「真澄様、私と本当に結婚する気があるんですか?」
                 婚約してから数ヶ月、中々、式の日取りを決めない真澄に、紫織は苛つきを感じていた。
                 「・・・当たり前です・・・」
                 真澄は優しく、紫織を見つめた。
                 「紅天女が決まってから、すぐに式をあげる予定でしたのに・・・月影さんが亡くなったから延期になさって・・・。
                 それ以来、日取りの話を私は真澄様から、言ってもらえるのをずっと
                 待っておりましたのよ・・・なのに、結局は、こうして、私から言い出さないと、あなたは考えてはくれない」
                 紫織は悲しそうに真澄を見つめた。
                 「・・・紫織さん・・・」
                 彼女の言葉に、真澄は何と言ったらいいのかわからなかった。
                 本心を言ってしまえば、彼は結婚なんてしたくはなかった。
                 だから、月影先生が亡くなって、式が延期になった時、正直、安堵を感じてしまったのだ。
                 しかし、会社の為、大都の為、紫織と結婚しない訳にはいかなかった。
                 それに、彼が愛する女性は永遠に振り向く事はないのだから・・・。
                 「わかりました。日取りを決めましょう」
                 真澄は意を決したように、そう言った。





                ”好きな男に抱かれるしかない”
                 一ノ瀬の言った言葉がマヤの頭の中を回っていた。
                 彼女にとって最愛の男性は・・・速水真澄以外考えられなかった。
                 「・・・速水さん」
                 瞳を閉じ、彼に抱かれる時の事を思い描く・・・。
                 唇には優しいキス・・・。
                 大きな腕が彼女をそっと包み込み・・・そして・・・。
                 そこまで、思い描くと、彼女は仄かに上気し、頬を赤く染めた。
                 瞳を開け、自分の唇に触れる。
                 真澄との思いがけないキスを思い出す。
                 愛しさが込み上げ、胸が苦しくなる。

                 「・・・会いたい・・・速水さんに・・・会いたい・・・」
                 真澄と会ったのはもう2週間前になっていた。





                 「ご命令通り、マヤさんの映画の配給権を買い取りました」
                 出社すると、水城がそう言った。
                 その知らせに、真澄は僅かに口を緩ませた。
                 「これで、堂々と、口出しができると言う訳ですね」
                 真澄の心の中を見透かすように、水城は言った。
                 その言葉に、真澄は気まずさを感じた。
                 「・・・何を言っているのかね。俺はただビジネスの為に、買い取らせたまでだ。
                 あの子が主演なら、間違いなく映画はヒットするからな」
                 水城の前では、苦しい言い訳だとわかっていたが、そう言わずにはいられなかった。
                 「そうですか。早速ですが、配給主として、撮影の進行状況を見てきますか?」
                 「あぁ、そうだな・・・時間があれば・・・だが・・・」







                 『・・・抱いて』
                 マヤ、いや、今は祐里子という名の彼女は、そう言い、服を脱ぎ始めた。
                 相手の男はその様子をじっと見つめる。
                 『・・・やめろ!』
                 男は、震える手で服を脱ぐ彼女をたまらず抱きしめる。


                 真澄がスタジオに入ると、丁度、ラブシ−ンの撮影に入っていた。
                 マヤは男に抱きしめられたまま、立っていた。
                 その表情の切なさと艶っぽさに、真澄はドキっとした。

                 マヤ・・・いつの間に、君はそんな表情をするようになったんだ。
                 彼の体は熱くなり、脈が僅かに早くなり始めた。

                 『愛してる』
                 そう言い、男はマヤにキスをする。
                 唇と唇がゆっくりと、重なり合い、マヤは男の首に腕を絡ませた。

                 その瞬間、強い嫉妬に真澄は襲われた。

                 「カット!!OK!!」
                 真澄がそう言いそうになったのと同時に、監督から声があがる。




                 監督からのOKの声にマヤは嬉しさがこみ上げてきた。
                 「今の表情はよかったよ」
                 満足そうに一ノ瀬が言う。
                 「ありがとうございます」
                 マヤは嬉しそうに笑顔を浮かべた。
                 「・・・あぁ、本当によかったよ」
                 後ろから、声をかけられて振り向く。
                 「…速水・・・さん」
                 思いがけない人物がそこにいたので、マヤは驚きの表情を浮かべた。
                 「どうして・・・ここに?」
                 「俺はこの映画の配給主だからね」
                 真澄は素っ気なく答えた。
                 「しかし、君が演じるのは大人の女性だと聞いて・・・驚いたよ」
                 煙草を取り出し、いつもの調子でマヤに言う。
                 「あのちびちゃんが、艶っぽい表情を浮かべて男に抱かれるなんて・・・。君も中々のチャレンジャ−だ」
                 そう言い真澄はいつものように笑った。
                 「・・・速水さん、からかいに来たんですか」
                 膨れっ面を浮かべて、マヤは真澄を見た。
                 「君がちゃんと、大人の女性を演じられるか、確かめに来たのさ。まぁ、大丈夫そうだな。俺はこれで失礼するよ」
                 真澄はそう言い、スタジオを出て行こうとした。
                 「待って!」
                 その瞬間、マヤに上着の裾を引っ張られる。
                 「・・・うん?」
                 彼女の方を振り向き、見つめる。
                 「・・・次のシ−ンも見ていって下さい・・・。お願いします」
                 いつになく切羽詰った表情を彼女は浮かべていた。
                 「・・・ちびちゃん・・・」
                 真澄は仕方なく、スタジオに残る事にした。


                 『・・・綺麗だ・・・。祐里子』
                 男はマヤをベットの上に寝かせると、そう言い、ブラウスのボタンをゆっくりと、外していった。

                 「なっ・・・これは・・・」
                 真澄は次のシ−ンがベットシ−ンだという事は知らなかった。
                 目の前で、愛する女が他の男に抱かれてくのを見て、気が狂ってしまいそうだった。

                 なぜ・・・俺にこのシ−ンを見せたいんだ・・・。

                 『・・・晃一・・・』
                 そう呼び、男の愛撫に答えていが、彼女はどこか、不自然なように、見えた。

                 「・・・マヤ?」
                 真澄の目にも、それは見えていた。

                 「カット!!」
                 監督から声が飛ぶ。
                 回りのスタッフはまたかというため息をついた。

                 マヤはこのシ−ンになると、体が固まってしまい動けなくなってしまうのだった。
                 それから、数十回と、撮り直されたが、やはり、全てがNGになってしまう。

                 「今日の撮影はもう終わりだ」
                 監督の諦めたような声とともに、スタッフたちは機材を片付け始めた。




                 撮影終了後、話があるとマヤに言われ、真澄は待ち合わせのレストランで、先に待っていた。
                 そのレストランからは東京湾が一望でき、沈む夕日に海が反射し、何とも言えぬ美しさを作り出していた。
                 真澄はアルコ−ルを片手に、しばし、その景色を楽しんでいた。

                 「・・・お待たせしました」
                 そう言い、現れた彼女は濃い紫色のワンピ−スを着、真澄が知っている普段の彼女よりも数段、大人っぽく見える。
                 思わず、じっと見つめ、真澄は息を呑んだ。
                 「・・・あの、何か私の顔についてます?」
                 真澄にじっと見つめられ、気恥ずかしそうにマヤが聞く。
                 「・・・いや。君が・・・」
                 ・・・君が綺麗だから・・・。
                 そう言おうとし、真澄は言葉を飲んだ。
                 「で、俺に話しって?」
                 自分の中の動揺を誤魔化すように真澄は言った。
                 その言葉に、一瞬、彼女の頬が赤くなった気がした。
                 「・・・その前に、食事でも、どうです?私、お腹すいちゃって」
                 マヤは軽く笑った。
                 「・・・あぁ、そうだな」
                 二人はウェイタ−からメニュ−を貰うと、ざっと目を通し、注文をした。

                 「・・・くすっ」
                 真澄はデザ−トのアイスを幸せそうに食べている彼女に思わず、笑みを零した。
                 「・・・何です?」
                 「いや、本当に幸せそうに食べるなと思って・・・」
                 何だか、その言葉が馬鹿にされたような気がして、マヤはムッとした。
                 「どうせ、私はまだまだ子供です!」
                 そんな、マヤに真澄は益々可笑しそうに笑みを浮かべた。
                 「君は本当に面白いな。女優をやめたら、コメディアンにでもなったら、どうだ」
                 「速水さんが笑い上戸なだけですよ」
                 「・・・君の前だからな・・・俺が笑い上戸になるのは・・・」
                 ふいに、出た彼からのその一言に、マヤはドキっとした。
                 「えっ」
                 戸惑うように、彼を見つめると、彼は優しい表情で、彼女を見つめていた。
                 思わず、その視線を逸らし、下を向く。

                 「で、そろそろ本題に入ろうか・・・ちびちゃん」
                 そう言われ、マヤの脈は速くなった。
                 「・・・ベットシ−ンが演じられないんです・・・」
                 ワインを一気に飲むと、マヤはやっと、その一言を告げた。
                 そう言われ、真澄はスタジオでの彼女を思い出した。
                 「確かに、君の演技は俺の目から見ても不自然に見えた。
                 脚本を見たが、あのシ−ンを演じられなければ、この映画は失敗するだろう」
                 真澄の容赦ない言葉にマヤは大きなショックを受けた。
                 「・・・監督に言われたんです。好きな男に抱かれる喜びを知らなければ演じられないと」
                 マヤは、目の前の真澄をじっと見つめた。
                 その視線に真澄はただならぬものを感じる。
                 「俺に男の世話でもしろと言うのか?」
                 冗談交じりに言い、真澄は彼女から視線を逸らし、ワインを口にした。
                 「・・・まぁ、君が演じてくれなければ、あの映画は価値のないものになってしまうからな。
                 俺としては出来るだけの事をしたいが」
                 その言葉を聞いて、マヤは自分の中の決心を口にする事にした。
                 「・・・出来るだけの事をしてくれると言うなら・・・。一つ、速水さんにお願いがあります」
                 そう言い、二杯目のワインを口にする。
                 「・・・何かね?」
                 真澄は視線をマヤに戻し、彼女を見つめた。
                 彼女は今にも泣き出してしまうのではないか・・・というぐらい、思いつめた表情を浮かべていた。

                 「・・・私を抱いて下さい・・・」
                 僅かに震えた声で彼女は言った。
                 真澄はその言葉に大きく瞳を見開く。
                 「・・・マ・・ヤ・・・」
                 頬を赤くし、彼女は恥ずかしそうに下を向いていた。
                 「・・・何かの冗談か」
                 真澄は煙草を取り出し、口にすると、戸惑いを隠すように吸った。
                 「・・・いいえ。冗談なんかじゃありません!」
                 真澄の言葉にマヤは声を荒げた。
                 「ハハハハハハハハ」
                 急に笑い出した真澄に、マヤは驚いて、彼を見た。
                 「君も相当追い詰められているようだな。俺なんかに抱いて欲しいと言うんだから」
                 真澄は彼女との距離をとるように業と冷たく言った。
                 「だが、頼む相手を間違えたようだな。ちびちゃん」
                 そう言い、真澄は席を立った。
                 「・・・待って下さい・・・私は本気です」
                 マヤは部屋の鍵をテ−ブルの上に置いた。
                 「・・・このホテルの最上階に部屋を取りました」
                 その鍵を目にし、真澄は脈拍が上がるのを感じた。

                 「・・・なぜ、俺なんだ・・・」
                 真澄は搾り出すような声で聞いた。
                 「・・・それは・・・あなたを・・・」
                 ・・・あなたを愛しているから・・・。
                 喉まで出掛かった言葉をしまい込み、代わりに用意していたセリフを口にする。
                 「あなたなら、仕事のために女を抱けるから・・・。そう思って・・・」
                 マヤから出た言葉に真澄は自分の日頃の行いを後悔した。
                 「・・・なるほど。君はよく俺を知っているようだ」
                 真澄は感情を抑えた冷たい声で言った。
                 「・・・いいだろう。君が後悔をしないと言うなら、君の望む通りにしよう」
                 真澄はそう言い、彼女に手を差し出した。
                 マヤは迷わず、その手を取った。





                 マヤ・・・、まさか、君を抱く日が来るとはな・・・。

                 真澄は一人、マヤがバスル−ムから出て来るのを待っていた。
                 がらにもなく、胸がときめくのを感じて、一人苦笑を浮かべる。

                 「お待たせしました」
                 そう言い、バスロ−ブを身に纏った彼女が出てくる。
                 その姿に、ドキリとする。
                 シャワ−を浴びたばかりの彼女は艶やかに見えた。
                 真澄はソファ−から立つと、何も言わず、彼女の前を素通りして、バスル−ムに入った。

                 部屋に一人残された彼女は、ベットの上に座り、ガタガタと震え出す体を、何とか落ち着かせようとしていた。

                 今夜、速水さんに・・・抱かれる。
                 そう思うと全身がカァ−と熱くなるのを感じた。
                 気がどうかしてしまいそうな、落ち着かない気持ちが、溢れ出していた。
                 さっきまで、強気だったのに、こうして、真澄を待っていると、段々不安になってくる。

                 「どうした、やめるなら今のうちだぞ」
                 不意に声をかけられ、マヤは大きくビクついた。
                 声のした方を向くと、真澄がバスロ−ブ姿で立っていた。
                 その姿にマヤの頬が赤くなる。
                 「・・・いいえ」
                 小さく呟くと、マヤは真澄を見つめた。
                 その視線に導かれるように、真澄はゆっくりとベットの上に座る彼女の側へと向かった。
                 そして、彼女の前に立つと、そっと彼女の腕を取り、抱き寄せる。
                 微かに甘い石鹸の香がする。
                 「・・・本当に、いいんだな」
                 真澄のその問いに、マヤは小さく、頷いた。
                 その瞬間、真澄は彼女の頬に触れ、そっと、頬に唇を寄せた。
                 ただそれだけの事なのに、マヤの膝は震えだし、立っていられなくなる。
                 当然、真澄に全体重を預けるような格好になっていた。
                 真澄はマヤが体を預けてくれている事に微笑みを浮かべた。
                 「・・・ちびちゃん、君は軽いな」
                 そう言い、マヤを抱きかかえ、ベットに寝かせる。
                 「・・・速水さん・・・」
                 マヤを見つめる彼の瞳は信じられない程熱っぽかった。
                 その瞳に、ゴクリと唾を飲み、真澄の色っぽい瞳に見つめ合っている事が恥ずかしくなる。

                 愛してる・・・。
                 愛してる・・・。

                 例え、あなたの気持ちが私になくても、仕事と割り切って抱いてくれるんでもいい・・・。
                 あなたに抱かれるなら・・・。


                 「・・・マヤ・・・」
                 優しい声で、名前を呼ばれ、唇が重なる。
                 いつかのキスとは違い、それはとても長く、激しい、大人のキスだった。
                 頭の芯がボ−とする。
                 何も考えられなくなる。
                 彼がする行為を、彼女はただ、ただ受け入れるだけで精一杯だった。

                 「・・・あっ」

                 彼女から漏れる甘い吐息に、真澄は全身が熱くなり、どうかしてしまいそうだった。
                 早く、彼女の中に入って、一つになりたいという切迫した思いに駆られる。
                 だが、自分を抑えるように、彼はゆっくりと行為を続けた。
                 胸の頂きに唇を這わせ、その柔らかい感触を楽しむ。
                 真澄が動くたびにバスロ−ブははだけ、彼女の上半身が露になる。
                 手はゆっくりと、太腿の回りを撫で、彼女を溶かしていく。

                 マヤは体中が熱く・・・溶けてしまいそうだった。
                 自分から出たとは思えない、声をあげ、彼が与える甘い衝撃に、シ−ツを掴みながら、耐えていた。

                 「・・・んっ」
                 彼の手がショ−ツの中に潜り込んだ瞬間、耐え切れず、また声をあげる。
                 咄嗟に足を閉じようとしたが、彼はそれを許さなかった。

                 「・・・濡れてる」
                 彼の口からその言葉を聞いた瞬間、カァ−と熱くなる。
                 真澄は、彼女の入り口の中を探るように、指を奥へと進めた。
                 その度に、彼女の体が快楽にピクリと震え、しっとりとしたものが溢れ出すのを感じた。

                 「・・・んっ・・・いやっ・・・」
                 上半身を彷徨っていた彼の唇は彼女のショ−ツを脱がすと、その茂みに埋め、溢れ出す蜜を吸った。
                 マヤは驚き、抵抗しようと、足をバタつかせたが、真澄の逞しい腕に掴まれ、余計に足を開かされた。

                 「・・・速・水・・・さん・・」
                 苦しそうに真澄の名を呼び、彼女の下半身を責める彼に触れる。
                 よりどころを探すように、彼の髪の上を彼女の細い指が彷徨う。

                 ただ、彼女に髪を触れられるだけなのに、胸が潰れてしまいそうだった。
                 悩ましい、彼女の声、自分の行為に素直に反応する体。
                 もう、それだけで、真澄は気が狂ってしまいそうだった。
                 真澄は意を決したようにバスロ−ブを脱ぐと、ぎゅっと彼女を抱きしめた。
                 触れ合う、素肌と素肌に何とも言えぬ快楽を感じる。

                 マヤは太腿に当たる彼のモノにドキッとした。

                 「・・・マヤ・・・」
                 真澄はじっと彼女を見つめ、その瞳に後悔がない事を確認すると、
                 彼女の足の間にゆっくりと自分自身を進めていった。

                 「・・・んっっ」
                 初めての感覚に、彼女は驚いたように、瞳を見開いた。
                 「・・・・痛いか?」
                 彼女を心配するように優しく、真澄が聞く。
                 その言葉に彼女は頭を左右に振り、彼の首に腕を回す。
                 「・・・お願い・・・続けて」
                 彼女の言葉に、真澄は一気に自分を彼女の中に埋めた。
                 その瞬間、彼女の体が大きく弓なりに反れる。

                 「・・・あっっ」
                 今までで、一番大きな声が彼女の口から漏れる。
                 真澄はその声に胸がかき乱され、夢中で、彼女の中を幾度も幾度も貫いた。





                 夜が明けて、朝日が部屋を指す頃、真澄は目を開けた。
                 隣には小さな寝息を立て、眠っている彼女の姿がある。
                 昨日の出来事が夢ではなかった事を知ると、彼は嬉しくもあり、悲しくもあった。
                 自分の手で彼女を抱いてしまったという罪悪感が胸を占める。

                 彼女に仕事の為に抱いたと思われるのが、何よりも辛かった・・・。
                 確かに、感情を抑え、幾度も言いそうになった”愛しいてる”という言葉を飲み込んでいたが、
                 途中で、彼の理性は消え、彼は本気で彼女を抱いていた。

                 「・・・俺が君を愛していると、言ったら、君は信じるか?」
                 彼女の頬に触れ、呟く。
                 「・・・さよなら・・・ちびちゃん・・・」
                 彼女の唇にそっとキスをすると、真澄は気持ちを断ち切るように、ベットから出た。






                  彼のぬくもりを彷徨って隣に眠っているはずの彼を手探りで探したが、そこには、もう誰もいなかった。
                  目を開け、ベットから起き上がり、彼を探すが、真澄の姿はもうなかった。
                  言いようのない寂しさが彼女の胸を締め付ける・・・。

                  「…速水さん・・・」
                  彼への恋しさにマヤは涙を流していた。







                                                        届かぬ想い〜4〜










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