DISCLAIMER:The characters and situations ofthe television program "The x-files" are
thecreation and property of Chris Carter,FOX Broadcasting and Ten-Thirteen productions,
No copyright infringement is intended.

TITLE:彼の告白
SPOILOR:none
AUTHOR:cat

前書き:この話は「彼女の気持ち」のモルダーバージョン
になっているので、そちらもお読み頂けるとより楽しめる(?)と思います。
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今朝は自然と朝早く目が覚めた。
特にすることもないのでいつもより少し早めに家を出た。

***XF課***

オフィスに行くと、スカリーの姿はなく、僕は久々に
彼女より早く来れた事に優越感を感じた。
「さてと、ファイルの整理でもするか」
そう呟き、僕は仕事を始めた。

******

「やあ、おはよう!」
スカリーが不思議そうな表情で僕を見つめていた。
「おはよう」
そう言った彼女はかなり機嫌が悪そうだった。
「どうした、スカリー?今日はいつもより随分と不機嫌そうだね」
僕の言葉を聞くと、そうなの、私、今日は機嫌が悪いのよ、というような表情で彼女は僕を見た。
「・・・ちょっといやな夢を見て」
そう言った彼女は、なぜかとても落ち込んでいるように見えた。
「夢?どんな夢だい?」
「どんなって・・・」
そう言うと彼女は顔を少し赤くして、気分悪そうに
下を向いた。
「スカリー、どうした?顔が赤いぞ、熱でもあるんじゃ
ないか」
今日の彼女は本当に体調が悪そうに見えた。
僕が彼女の額を触ると、彼女は驚いたように僕を見つめ、
僕の手をふり払った。
「だ、大丈夫よ、あっ、そうだ私、ラボに行かなくちゃ」
そう言って、スカリーは突然オフィスから出て行った。
「・・・何か悪いことしたかな・・・」
僕はそう呟いて、自分のとった行動を考えた。

***ラボ***

スカリーがラボに行くと言ってから、2時間以上経つのに、まだ戻ってこなかった。
携帯に何度かけてみても、電源が切れているようで、つながらなかった。
僕は突然わけのわからない不安に襲われ、ラボにスカリーを探しに行った。
「あっ、君、スカリー見なかったかい?」
僕は顔なじみの捜査官に聞いた。
「スカリー捜査官なら随分前に来て、検査結果を持っていきましたよ」
「・・・そうか、それで彼女、何か言ってたかい?」
「えっ、別に・・・あっ、そういえば、今日はとてもいやな夢を見たとかって言ってましたけど」
僕はその言葉を聞いて、オフィスでの彼女の言葉を思い出した。
「どんな夢か言ってたかい?」
「さあ、そこまでは・・・あっ、でも、今日はできればモルダーと一緒にいたくないって・・・、
あっ、すみません、つい・・・」
僕が黙っていると、捜査官は気まずそうに僕を見た。
「いや、いいんだ、聞いたのは僕だから・・・、ありがとう、話してくれて」
僕はそう言って、ラボを後にした。

***局内廊下***

「今日はモルダーと一緒にいたくないか・・・、何か怒らせるような事したかな・・・」
いくら一生懸命考えても、思い当たることは何一つなかった。
「何ブツブツ言ってるの、フォックス」
聞き覚えのある声が僕の名を呼んだ。
「えっ、いや、別に、何でもないんだ。それよりダイアナ、スカリー見なかったかい?」
「・・・えっ、スカリー、そういえばさっきカフェテリアで見たような・・・ねえ、あなたたち喧嘩でもしているの?」
「えっ!?喧嘩!?僕とスカリーが!?・・・」
僕はダイアナの言葉に驚き、言葉をつまらせた。
「あら、その様子だと、怒っているのはスカリーの方だけみたいね」
「・・・彼女、僕に怒っているのかい?」
「さあ、でもあなたに対して怒っているかどうかはわからないけど・・・でも、彼女凄い叫び声であなたの事言ってたわよ」
ダイアナはそう言うと、何か意味ありげに笑った。
「彼女、僕のこと何て叫んだんだ?」
「言っていいのかしら・・・あっ、フォックス、彼女よ」
ダイアナはそう言って僕が向いている反対の方を指した。
ふり向くと、スカリーが見知らぬ女性と話しているのが見えた。
「どうやら探し人は見つかったみたいね、それじゃあねフォックス」
ダイアナはそう言って歩き出した。
「待って、スカリーが何て言ってたか教えてくれないか?」
僕はダイアナの肩を掴んだ。
「・・・そんなに聞きたい?」
意味深そうにダイアナは笑った。
「ああ、聞きたい」
僕は真剣な表情でダイアナを見た。
「・・・いいわ、教えてあげる。彼女、あなたとは
仕事以上の関係になる気は全くないし、そんな気持ちもないって、あなたとの関係を聞かれて、言ってたわ」
僕はダイアナの言葉を聞いて、何だか全身の力が抜けた。
「・・・あなたの片思いってわけね」
僕はダイアナの言葉を聞いてハッとした。
「・・・何のことだ、ダイアナ」
「隠さないで、あなたを見ていればわかるわ、スカリーに惚れてるってことが・・・これでも、あなたの恋人だったのよ」
ダイアナは悲しげに微笑んだ。
「ダイアナ・・・ありがとう、話してくれて」
僕はダイアナにあえてスカリーに抱いている気持ちは話さず、彼女から離れた。

******

「スカリー」
僕は何事もなかったように、スカリーに話しかけた。
「スカリー探したよ、中々戻ってこないから」
彼女の姿を見ていると、平静さを失いそうだったので、僕は彼女の側にいる女性捜査官に視線を移した。
「あの、初めまして、キャサリン・ライスです」
そう言ってキャサリン・ライスと名乗る見知らぬ捜査官は僕に握手を求めた。
「ああ、モルダーだ。君、見ない顔だけど入局したばかりかい?」
僕はライス捜査官の手を握った。
「はい、この間アカデミーを出たばかりです。モルダー捜査官のアカデミーでの講義聞かせてもらいました。
とても素晴らしかったです。あの、もっとモルダー捜査官のお話が聞きたいんですが、よかったらランチでも一緒に・・・」
友人に頼まれ代わりに行った僕の講義がよかったと言われて悪い気はしなかった。
「えっ、ああ、ありがとう。そうだね、そろそろお腹のすく頃だし・・・スカリー、君も来るだろ?」
僕はいつものように、自然とを心がけ、思い切ってスカリーを誘ってみた。
「えっ、ああ・・・そうね」
スカリーは迷っているようだった。いつもはそんな事はないのに・・・、もう僕と昼を一緒にするのもいやなんだろうか?
「あの、悪いんだけど、お昼は約束があって」
スカリーは明らかに嘘をついた。
これだけ長くパートナーを組んでいれば、彼女の態度でわかる。
やはり、僕は嫌われているんだろうか?

でも、なぜ?

「そうですか、残念です。それじゃあモルダー捜査官行きましょう」
ライス捜査官が残念そうに言った。
「えっ、ああ。それじゃあ後で、スカリー」
僕はなんとか冷静さを装ってスカリーに言うと、ライス捜査官とカフェテリアに向かった。

***カフェテリア***

カフェテリアに行くと、僕はいつもと様子の違う視線を感じた。
「・・・モレダー捜査官どうしたんですか?」
僕が視線に戸惑って立ち止まっていると、ライス捜査官が不思議そうに僕を見た。
「何だかカフェテリア中の人間から見られているような気がして・・・」
「・・・気のせいですよ、さあ、座りましょう」
僕はライス捜査官に促されて、窓側のテーブル席に座った。

*****

僕とライス捜査官はランチを取りながら当たり障りのない
会話をした。僕はライス捜査官の話に適当に相づちをうちながら、スカリーの事を考えていた。
「・・・モルダー捜査官、モルダー捜査官!!」
突然、ライス捜査官が大声で僕を呼んだので、僕は意識をスカリーから現実へと戻した。
「えっ、何の話だっけ?」
「あの、そうじゃなくて、みなさん聞きたいことがあるって、モルダー捜査官の事さっきから呼んでますよ」
「えっ、みなさん!?」
僕はライス捜査官に言われて、周囲をみた。
すると驚いたことに、僕のいるテーブルの周りを大勢の捜査官たちが囲っていた。
「あの、スカリー捜査官と別れたって本当なんですか?」
僕を囲っている捜査官の一人が言った。
「えっ、別れたって!?」
僕は聞かれている事がさっぱりわからず、呆然と捜査官たちを見た。
「スカリー捜査官をフッたって本当なんですか?」
「スカリー捜査官に捨てられたって本当ですか?」
「スカリー捜査官とつき合ってないって本当ですか?」
「スカリー捜査官以外に恋人がいるって本当ですか?」
「スカリー捜査官がモルダー捜査官以外に恋人がいるって本当ですか?」
「モルダー捜査官とスカリー捜査官の間に隠し子がいるって本当ですか?」
「スカリー捜査官がモルダー捜査官からスキナー副長官に乗り換えたって本当ですか?」
「スカリー捜査官が・・・・」
僕が呆然としていると捜査官たちは一気に僕を質問ぜめにした。僕は何が何だかわからなくなり、
僕の中で何かがキレた。

「うるさーーーーーいいいいいいい!!!!」

僕は椅子から立ち上がり、ありったけの声を出した。
捜査官たちは僕の声に驚き、一気に静かになった。
暫くの沈黙の後、僕は捜査官たちを一瞥してから口を開いた。
「・・・つまり、君たちは僕とスカリー捜査官の関係がどうなっているか聞きたいのかい?」
僕の言葉に捜査官たちは一斉に頷いた。
「・・・僕とスカリー捜査官は・・・」
僕はそこまで言うと言葉を詰まらせた。
「『僕とスカリー捜査官は・・・』何なんですか?」
僕の沈黙に痺れをきらした捜査官が言った。
「・・・僕とスカリー捜査官はただの仕事上のパートナー
というだけで何もない、それにスカリー捜査官は僕の事を何とも思っていない・・・」
僕は自分の言葉に傷ついた。
「・・・それじゃあ僕はこれで失礼するよ」
僕は一刻も早く一人になりたかった。
「待って、待って下さい」
僕がその場から歩き出そうとした時、ライス捜査官が僕を呼び止めた。
「・・・何だい?」
僕はゆっくりとライス捜査官の方を向いた。
ライス捜査官は真剣な眼差しで、僕を見つめながら言った。
「さっき、『スカリー捜査官は僕の事を何とも思ってない』って言いましたけど・・・それじゃあ、モルダー捜査官は
スカリー捜査官の事、どう思っているんですか?」
僕はライス捜査官の質問にドキッとした。
「・・・僕は・・・悪いが、その質問には答えられない」
「なぜです?」
「僕のプライベートな事だし、君に言う義務もない事だからだ。それじゃあ失礼するよ」
僕はそう言って、再び歩き出した。
「・・・私があなたを好きだと言ってもですか?」
僕はライス捜査官の言葉に驚いて足を止め、再び彼女の方を向いた。
「ずっと好きでした。初めてあなたを見た時からずっと・・・」
ライス捜査官は今にも泣き出しそうな表情で言った。
僕は何と言って言いかわからず、ただじっと彼女を見つめていた。
「好きなんです!!こんな気持ちになったのはモルダー捜査官が初めてなんです。これでも私にはモルダー捜査官
の気持ちを聞くことはできませんか?」
ライス捜査官の声は震えていた。
「・・・ライス捜査官、僕にはとても大切な、大事な人がいる。僕はその人の事を愛している。僕の片思いだけど・・・。
だから、すまない、君の気持ちには応えられない」
僕は自分の素直な気持ちを口にした。
「・・・その大切な人って、スカリー捜査官の事ですか?」
僕はライス捜査官の問いに何も言わず、ただ笑みを浮かべた。

***XF課***

僕がオフィスに入ろうとした時、中から人の話し声がした。
『本当の事って?』
『あなたの気持ちよ、どう思っているの、モルダー捜査官の事』
僕はその会話の内容に思わず手にしていたドアノブを離して、ドアにそっと耳をつけた。
『どうって・・・彼は大切なパートナーよ、誰よりも信頼しているし、尊敬しているわ』
『・・・それだけ?彼に対してそれ以上の気持ちはないの?』
『・・・それって彼に対して恋心があるかって事?』
『まあ、そういう事ね』
『・・・全くないとも言いきれないと思うけど、でも、正直わからないの、彼に対して自分がどう思っているか
なんて・・・彼は私にとってとても大切な人よ、一緒にいて楽しいと思えるし、本音で話せる友達だわ。でも、それ
以上はどうかって言われると、わからないの。彼に対するこの気持ちが友情なのか、それとも愛情なのか、私には区
別をつける事ができないのよ』
そう言ったスカリーの声は涙まじりの声で震えていた。
僕はそれだけ聞くと、その場から去った。

***局付近の公園***

僕はオフィスには戻らず、なぜか公園を歩いていた。
「・・・友情か、愛情か区別がつかないか・・・」
僕はスカリーの言葉を思いだし、呟いた。
「僕は・・・どうなんだろうか?」
スカリーの言葉は僕にとってのスカリーへの気持ちを現しているようにも思えた。
「友情と愛情か・・・」
僕はそう呟き、気持ちがいいぐらいに晴れた空を見上げた。

***XF課***

「はぁ〜疲れたよ、スカリー」
僕はオフィスに戻ると、忙しそうに書類を書いているスカリーに話しかけた。
「あら、どうしたの?何だか顔色が悪いわよ」
そう言った彼女の様子はいつもと変わらなかった。
「カフェテリアでライス捜査官とランチを取って
いたら、次々と捜査官たちがやって来て、僕と君の関係を聞くんだよ、おかげでランチどころじゃなかったよ」
僕はそう言って、大きなため息をついた。
「スカリー、君、何かしたんじゃないだろうな?」
僕はダイアナに言われた事を思い出した。
「・・・べ、別に、何もしてないわよ」
そう言った彼女は明らかに動揺していた。僕はそんな彼女の反応を心の中で笑っていた。
「・・それより、あなた何て答えたのよ」
スカリーの質問に僕はドキッとした。
「えっ、その・・・適当に・・・」
僕は彼女に自分の気持ちを言おうかと思ったが、彼女のいつものあの表情が見たかったので、笑って誤魔化した。
「モルダー」
そう低い声で僕を呼んだ彼女は、僕のリクエスト通りに片眉を上げて、僕を睨んだ。
「あっ、そうだ、スキナーに呼ばれていたんだ、じゃあスカリー、後よろしく」
僕は突然、スキナーに呼ばれていた事を思いだし、オフィスを後にした。

***モルダーの部屋***

僕は家に戻ると、カウチに横になって、今日一日の出来事について暫く考えを巡らせた。
そして、ふいにスカリーの声が聞きたくなり、手を電話にのばした。
「はい、スカリー」
受話器から彼女の声がした。
それだけで何だか僕は幸せな気分になった。
「やあ、僕だ」
「モルダー、どうしたの?事件?」
「いや、ただ君の声が聞きたくて・・・スカリー、今何してた?」
「今帰ってきたところよ」
「・・・そうか、じゃあもしかして邪魔した?」
「別に・・・邪魔ってわけじゃないけど・・・」
そう言って彼女はなぜか笑った。
「どうしたの?何か可笑しい事言った?」
「いいえ、その、あなたが私に気を使うのって・・・めったにないから」
「それって、僕がかなり君の邪魔をしているのに気づかない無神経男って事?」
「その通りよ、あなた夜中だろうがおかまいなしに突然訪ねて来るんですもの」
「ひどいな、スカリー、これでも気を使って、午前4時過ぎには訪問しないようにしているんだけどな・・・」
僕は冗談ぽく言った。
「あら、それは知らなかったわ」
僕はスカリーの言葉に何だか可笑しくなって笑い出した。
彼女も僕の笑い声につられて笑っていた。
「よかった、元気そうで」
僕はスカリーの笑い声に何だかホッとした。
「えっ・・・」
「今日の君、元気がなかったから・・・気になってね」
「・・・モルダー、ありがとう」
「そうだ、スカリー、今朝いやな夢を見たって言っていたけど、どんな夢だったんだい?」
「・・・えっ、いやな夢じゃないわ。素敵な夢だったわ」
「じゃあ何で不機嫌だったんだい?」
「・・・不機嫌って言うより戸惑っていたのよ、自分の気持ちに・・・」
「ふ〜ん、そうか、それでどんな夢だったんだい?」
「それは秘密よ」
スカリーはそう言って悪戯っぽく笑った。
「そう言われると益々聞きたくなったなあ」
「いつか話してあげるわ、でも、今は秘密よ。あなたこそ捜査官たちに私とあなたの関係を聞かれて何て言ったの?」
「えっ、・・・それは、その・・・今は言えない」
僕はスカリーの質問に少し戸惑いながら言った。
「今はって事は、いつか話してくれるって事?」
「ああ、そうだ。君が夢の話をしてくれたら話すよ、それじゃあ、スカリー、また明日」
「ええ、明日。おやすみなさい、モルダー」
「おやすみ、スカリー」
電話を切ると、僕は窓の外の夜空を眺めた。
星はあまり見えなかったけど、半月がまぶしい程の光で夜空を照らしていた。
「・・・彼女は僕を確かに愛してくれている、友達として・・・そう、彼女の側にいられるんだ、いいじゃないか、
友達で・・・」
僕はこみ上げてくる胸の奥の切なさに、そう言い聞かせた。

***翌日局内エレベーター***

エレベーターの扉が開くと、スカリーとフォード捜査官が乗っていた。
「あっ、私、この階に用があったんだ。それじゃあね、ダナ」
僕がエレベーターに乗り込むと、フォード捜査官がエレベータから降りた。
「ちょっと、クレア、まだ聞いてないわよ」
「話の続きは彼に聞いたら?それじゃあ幸運を、二人とも」
フォード捜査官がそう言った時、エレベーターの扉は閉まり、僕とスカリーの二人きりになった。
僕は崩れそうな理性を保つため、彼女に話しかけた。
「何の話だい?スカリー」
「あなたの話よ、どうやら局中で噂になっているんですってよ、あなたのカフェテリアでの告白が」
僕はスカリーの言葉を聞いて昨日の事を思い出した。
「それであなた何て告白したの?」
「えっ、それは・・・その、ままあいいじゃないか、何だって、あっ、僕この階に用事があるから」
今の僕にこの話は危険だった。
エレベーターの扉が開くと僕はスカリーから逃げるようにしてエレベーターを降りた。
しかし、扉が閉まる一瞬にスカリーと目が合い、僕は衝動的に開くのボタンを押して、エレベーターを開けた。
「・・・モルダー!?」
スカリーは驚いた表情で僕を見つめた。
「スカリー、僕が昨日カフェテリアで何て言ったか知りたいかい?」
僕は彼女を見つめながらそう言って、再びエレベーターに乗り込んだ。
そして、スカリーの耳もとに、僕は今まで理性によって抑えつけられ、隠されてきた真実を囁いた。
「・・・えっ!?」
スカリーは僕の言葉を聞いて、信じられないといった表情を浮かべ、僕を見つめた。
僕はそんな彼女を抱き寄せて、エレベーターの扉が閉まったのと同時に彼女の唇にそっと自分の唇を重ねた。
「モルダー、私、この続きを夢で見たわ」
唇を離すと、スカリーはとても甘い声で、そう僕に囁き、微笑んだ。  
                     


                    THE END




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