DISCLAIMER:The characters and situations ofthe television program
"The x-files" arethecreation and property of Chris Carter,
FOX Broadcasting and Ten-Thirteen productions,
No copyright infringement is intended.



TITLE:恋人シリ−ズ「恋人」
AUTHOR:cat





モルダ−と恋人という関係になってから少し、彼の以外な特技を知る事になる。


「ダナ、おはよう」
ベットから起き上がり、美味しそうな匂いにつられてキッチンに行くと、
いつも通り、彼が朝食を作っていた。
彼からキスを貰うと、私はダイニングテ−ブルにつき、彼の後ろ姿を見つめながら、
私のために用意された温かいコ−ヒ−を口にする。
日曜の朝特有の気だるさが心地よかった。


「どうだい?今朝のパンの味は?」
バスケットの中に置かれた彼お手製のクロワッサンに手を伸ばすと、彼が笑顔で聞く。
「美味しい!!」
手作りならではの柔らかさ、程よいバタ−の香りに私は幸せな気持ちになる。
「よかった」
彼は満足気に言い、スクランブルエッグと、サラダを置きテ−ブルについた。
「・・・本当、以外よね。あなたが料理が上手かっただなんて・・・」
彼が作ってくれた朝食に手を伸ばしながら口にする。
「好きなんだ。結構凝ると、とことんまでつきつめるからね」
「でも、あなた。私とパ−トナ−というだけの関係の時はしょっちゅう、テイクアウトとか
食べていたじゃない・・・あなたが料理している所なんて見たことないわ」
「・・・自分の為にはしないからね」
少し照れくさそうに彼が言った。
「自分のため?じゃあ、誰の為ならするの?」
私は意地悪く聞いた。
「・・・何を言わせたいんだ。ダナ?」
彼が優しく微笑む。
「・・・真実よ」
私も自然と笑顔になる。
「もちろん、愛する人に喜んでもらう為さ」
そう言い、彼は私の頬に軽くキスをした。
こんな瞬間、本当に自分は幸せだと思う。
彼が私だけに見せてくれる笑顔、砕けた表情・・・。
パ−トナ−の時には決して見る事のできなかったもの。
自分はつくづく彼と、今、恋人なのだと実感する。




彼女と付き合い出して少し、以外な彼女を知る事になる。


「ダナ?大丈夫かい?」
大きな蒼い瞳に涙を浮かべた彼女を見つめる。
「・・うん。大丈夫・・・凄く感動しちゃって・・・」
ハンカチで必死に涙を拭きながら、彼女が応える。
テレビ画面に映るエンディングクレジットが流れ終わっても、彼女の涙は止まる事は
なかった。
アイスクィ−ンと言われた彼女が、こんなに涙もろいなんて・・・。
彼女とパ−トナ−を組んでいる時は、見る事のできなかった一面。
知らなかった表情にまた惚れ直す。
「ダナ・・・おいで」
彼女を抱き寄せ涙にキスする。
涙で赤く腫れ上がった瞳に愛しさが募る。
彼女を独り占めできる事に幸せになる。
「・・・あなた、少し呆れてるでしょ?」
涙がようやく止まると、腕の中の彼女が恥ずかしそうに言った。
「呆れる?何にだい?」
「・・・私の涙もろさよ・・・私駄目なのよ、こういうヒュ−マンドラマ系は・・・
すぐ、涙が・・・」
「呆れる訳ないだろう?君が本当は感情豊かなんだって知れて嬉しいよ」
「・・・あぁ、スカリ−捜査官としての威厳はもう、ないわね」
彼女は諦めたように苦笑を浮かべた。
「僕は今の君も、局での君も好きだよ」
唇にそっとキスをし、カウチに彼女を押し倒す。
「えっ、ちょっと、モルダ−・・・二本目のビデオは見ないの?」
少し慌てたように彼女が言う。
「・・・二本目は来週見よう」
彼女の首筋に唇を這わせる。
「あっ、もう・・・あなたって、本当・・・タフよね」
頬を赤らめて呟く。
僕についてこれている君もタフだと思うけど・・・という言葉を飲み込み、違う言葉を
口にする。
「君が・・・あまりにも魅力的すぎるんだ」
ブラウスのボタンを外し、さらに唇を進める。
彼女は諦めたように抵抗をやめ僕の愛撫に応えた。






週末は彼の温もりに包まれて眠れる事ができるから好きになった。
以前は、休みもなく彼とXFに追いまわされる日々。
彼と一緒にいすぎる事に苦痛を感じていた。
その頃は、想いを通じ合わせていなかったから・・・。


永遠に彼とは結ばれる事はないと思っていた。
彼の温もりをこうして身近に感じられる日などないと思っていた。


「愛してる」
そう呟き、私を抱きしめる逞しい腕を握った。
彼の心地良さそうな寝息と、規則正しい鼓動の音が聞こえた。
寝返りをうち、彼の方を向く。
すっかり安心しきった寝顔があった。


あなたのこんな安らかな寝顔を見れるなんて・・・。
以前は悪夢に苦痛を浮かべていたのに。
私は少しでもあなたを癒せているのかしら。
頬にそっと触れ、じっと見つめる。


「・・・うん?ダナ?」
私の視線に気づいたように、眠そうに彼が瞳を開けた。
「愛してるわ」
彼の瞳を真っ直ぐに捕らえ、思いを告げた。
彼は私の言葉に優しい笑みを浮かべ
「僕もだ」
と言い、また瞳を閉じた。


彼とのこんな瞬間が、益々愛しさを募らせる。
これ以上、愛せないというぐらい、彼を愛している自分に気づく。
思いを重ね合う前よりも、ずっと、ずっと、深く私は彼を愛している。


彼の胸の上に頭を乗せ、心臓の音に耳を傾けながら、私は眠りについた。




ふと目を開けると、真剣に僕を見つめる彼女の瞳があった。
「愛しているわ」
彼女のそんな言葉に嬉しくなる。
何度も交し合った言葉なのに、その言葉にまた彼女への愛しさが増す。
「僕もだ」
そう告げ、僕はまた瞳を閉じた。
彼女の頭の重さが胸の上にのしかかる。
その重たさに心地よさを感じる。


しばらくすると、寝息が聞こえてきた。
そっと彼女の表情を盗み見ると、あどけない寝顔があった。
その表情に、僕はまた恋をする。
僕だけに向けられる表情に幸せな気持ちになる。
僕は一体、幾度、彼女に恋をしたのだろうか?
恋し焦がれ、愛しさを募らせる。
自分の中にこれほど人を愛する気持ちがあるのかと驚かされる。



君は知らないだろうな、ダナ。
僕が君にはどうしようもない程、惚れている事を。
こうして、寄り添って眠っているだけで胸がいっぱいになる。
愛しくて、愛しくて、涙が流れそうになる。


「愛しているよ」
そう告げ、僕は眠りについた。





                       The end

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