DISCLAIMER:The characters and situations ofthe television program "The x-files" are
thecreation and property of Chris Carter,FOX Broadcasting and Ten-Thirteen productions,
No copyright infringement is intended.

TITLE:逆行Part7
SPOILOR:none
AUTHOR:cat
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 「モルダーー!!!」
夢で見た少女が僕を呼んでいた。
僕は今、自分が夢の中にいるのか、現実にいるのかわから
なかった。
とにかく少女は僕に必死で手を延ばした。
僕も少女の手をとろうと必死だった。
しかし、なぜか体は動かず、僕は少女が連れていかれるの
をただ見ているしかできなかった。

***某研究施設******************

「・・・少しは落ち着いたかね、スカリー」
CSMが私を宥めるように言った。
私は何も言わず、ただ奴を睨んだ。
「安心しろ、奴はまだ死んでいない」
クライチェックがそう言いながら部屋に入ってきた。
「グレインはどうしている?」
CSMがクライチェックに言った。
「渋々だが我々に協力すると・・・」
「そうか・・・それはよかった。それじゃあ始めたまえ」
CSMの言葉を聞くと、クライチェックは私に近づき、
ガーゼのようなものを私の口に押し付けた。
「やっ、・・・これは・・・クロロホルム」
必死の抵抗も虚しく、私は一気に意識を失った。

***霧の中********************

気がつくと、僕は真っ白な霧の中に立っていた。
「おーい!!!誰かー!!!!!」
僕は大声で叫んだ、しかし、何の返事も戻ってこなかった
。僕はただ、ただ気の向くままに霧の中を歩いた。
「モルダーー!!!」
しばらく歩くと、いつか夢で見た少女が僕の目の前に現れ
た。
僕は少女の前で立ち止まった。
「・・・君は・・・!?」
少女は安心したように僕を見た。
「よかった。あなたに会えて・・・」
そう言って少女は切なそうに微笑んだ。
その少女の表情を見た時、僕は大切な人の面影を少女に
感じた。
「・・・君は・・スカリー!?」
僕はためらいがちに少女を見つめて言った。
「・・・モルダー」
そう呟いて、僕を見た少女の瞳は確かに僕の相棒のものだ
った。
「・・・スカリー」
僕は身を屈ませてスカリーを抱き締めた。
「スカリー、君に会いたかった」
「モルダー・・・私もよ、できる事ならこのままずっと
あなたと一緒にいたい」
スカリーはそう言って、僕から離れた。
「・・・スカリー!?」
「もう行かなくちゃ」
「そんな、君に会えたばかりなのに」
「・・・さようなら、モルダー」
そう言って、スカリーは僕の目の前から消えた。
「スカリーーー!!!!」

***病院*********************

「おい、モルダー、しっかりするんだ!!」
誰かの声がした。
「モルダー、モルダー!!」
僕はゆっくりと瞼を開けた。
「・・・副長官!?」
「ああ、そうだ、スキナーだ」
僕はスキナーの心配そうな表情を見て、意識を現実に
戻した。
「・・・スカリーは!?」
「・・・奴らに連れ去られた」
僕はスキナーの言葉を聞くと、ベットから起き上がった。
すると突然、体中に鋭い痛みが走り、僕は顔を歪ませた。
「無理するな、肩を撃ち抜かれて肋骨が2,3本折れて
いるんだから」
「・・・僕が意識を失っていたのはどれくらいです?」
「・・・10時間程だ」
「10時間も・・・ということはスカリーの命は後一日半」
僕はそう呟くと、ふらつきながらも何とかベットから立ち
上がった。
「何処に行くつもりだ!?」
スキナーはそう言って、僕の腕を掴んだ。
「もちろん、スカリーを助けに行くんです!!」
「その体では無理だ、スカリーの事は私に任せろ、今、
最優先で捜索させているから・・・」
「・・・僕ではないとスカリーは見つけられません!!」
「君は重傷を追っているんだぞ、下手に動けば死ぬぞ!」
「スカリーは後一日半しか時間がないんです!!僕の
命なんてどうだっていい、彼女を失うぐらいなら、僕は
死んだ方がましだ!!!!」
そう叫び、僕はスキナーを睨んだ。
「・・・わかった。好きにしたまえ」
そう言ってスキナーは僕の腕を離した。
「ありがとうございます。副長官」
僕はそ病室を出た。

***ダイアナの部屋****************

部屋の鍵を壊して、中に入るとダイアナの姿はなく、部屋
の中は暗かった。 
僕は銃を構え、暗闇の中、リビングのソファーに座ってダ
イアナの帰りを待った。

***1時間後***

玄関の方で鍵を開ける音がした。
僕は気配を殺して、ダイアナがリビングに入ってくるのを
待った。
そして、足音がリビングに近づいてきた時、僕は入り口の
近くに立ち、銃を構えた。
「動くな!!」
僕はリビングに入ってきた人物に銃を突き付けた。
「・・・その声は、フォックス!?」
ダイアナは戸惑いながらそう言った。
「ああ、僕だ、ダイアナ。君に聞きたい事があってね」
「・・・あら、何かしら?」
「スカリーを何処に連れて行った?」
「さあ、知らないわ」
「正直に答えてもらおうか?」
僕はそう言って引き金に指をかけた。
「あら、あなたに私が撃てるのかしら?」
ダイアナは余裕ありげに言った。
「撃てるさ、今の僕ならね。試してみるかい?」
僕は声を低くして言った。
ダイアナは暫く黙った後、観念したように話し出した。
「スカリーはここの研究施設にいるわ」
そう言って、ダイアナはスーツのポケットからメモを出し
た。
僕はそのメモをダイアナから取り上げた。
「もういいかしら?いい加減その物騒な物しまってくれな
い?」
「もう一つ聞きたい事がある。奴の狙いはなんなんだ」
「奴って?」
「CSMさ」
「・・・彼はゲームをしているのよ」
「ゲーム?」
「そう人生最後のゲームをね・・・彼の命は後一ヶ月、
彼はある実験に関わったせいで、原因不明の病に冒されて
いるわ」
「自業自得さ、奴が今までしてきたことのツケだ」
「やめて!!あの人の事をそんなふうに言わないで!!」
ダイアナは突然声を張り上げた。
「・・・ダイアナ、奴に惚れているのか?」
「ええそうよ、だからあの人のためになると思って、今回
のゲームの計画を立てたのよ」
「何!?君が・・・今回の首謀者なのか!?」
「そうよ、あの人の病を治したかったから、
私はあなたにグレインを連れてこさせたのよ」
「どうして、スカリーを巻き込んだ?」
「スカリーのチップが不老不死のデータを持っていた
からよ」
「・・・それはどういう事だ?」
「彼女の今のチップはあなたが国防総省から持ってきたも
のでしょ?」
「ああ、確かにそうだが・・・」
「グレインは不老不死のデータを入れたチップを一枚だけ、
国防総省の保管庫に隠していたの、それがスカリーの今
のチップよ」
「それは確かなのか?」
「ええ、確かよ、だからスカリーは少女まで成長を退行し
たのよ。グレインはデータの入っているチップに印として
未知のウィルスを変化させたものを入れた。そして
私たちはそれを確かめるべく、そのウィルスを発動させた
のよ」
「なるほど、だが、それでは不老不死のデータをスカリー
のチップから書きかえれば、ウィルスもグレインのチップ
に感染してしまうんじゃないか?」
「・・・それは心配ないわ、グレインのチップにはウィル
スの抗体が入っているから」
「そうか、それで君はスカリーからチップを取り出し、
グレインのチップにデータを入れて作った不老不死のチッ
プを、CSMに移植するというわけか」
「その通りよ。彼はこの計画にあまり乗り気じゃなかった
けど・・・」
「君の思い通りにはさせない」
「・・・あなたに私の計画を阻止する事ができるかしら?」
ダイアナは不敵に笑った。
「確かフォックス、肋骨を折ったのよね」
そう言ってダイアナは肘で僕の胸を思いきり叩いた。
その瞬間、体中に激痛が走った。
僕はあまりの痛さに手にしていた銃を落とし、身を屈めた。
ダイアナは銃を拾うと僕に向けた。
「フォックス!!私の邪魔はさせないわ!!!」
そう言って、ダイアナは銃口を僕の額につけた。


To be continued.

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