〜謝りたいよ……〜
あれ以来、石川とは口をきいてない。
相変わらずわたしの視線の先にいて、ピンク一色の目障
りな存在なのは変わらないけど……。
でも、わたしが話しかけようとしても、
「あのさ、石川……」
「! あ、よっすぃ〜、あのね……」
……こんな風に上手く逃げられちゃうし……。
なんだよ! わたしが悪いわけ?
そりゃ、ぶったのはやり過ぎだったかもしれないけどさ。
だからって逃げんじゃないわよ!
……謝りたくても謝れないじゃん。
何を怯えてんのよ?
石川…石川……こっちに来てよ。
いつもみたいに、図々しく話しかけてよ。
昨日のことさあ……謝りたいよ……。
石川…石川……。
(続)
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