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<2002/05/02>
果てしなき荒野を歩き疲れても花は咲きたり灼熱の道
<2002/05/15>
飛ぶ勇気無かりし吾は弱き人それでも夢はシュールな光
「NHK歌壇」5月号 伊藤一彦 選 「夢」または自由 佳作
ちょうどラサちゃんとの連歌で、オリンピックに引っ掛けて、ジャンプ台を飛ぶとか飛ばないとかいう短歌を詠んでいたうちの一首だったと思う。
<2002/05/17>
残り香を夢になぞらえ森の道
踏みゆく土のおぼつかなさよ
余韻すら
遍く血潮濁流のめぐりて宵は吐息に暮れゆ
一瞬（ひととき）の消えゆく愛も愛なりと
温もり求め瞬間（とき）は止まりし
埋もれり花の香りに沈み逝くまだ見ぬ大地
宇宙（そら）のどこかに・・
パラダイス光の織り成す世界へと君と二人で空すら超えて
夕暮れに初めて逢ったときめきを闇は包みて夜明けを待たん
濡れた砂
いつのまにやら乾ききり
さらさら零れ吾が指先で
沈みてやこころの嘆き浮き草の漂うままに流れ流され
いつもそう・・
悪いのはいつもあたしなの？
たまにはきつく言い返したい
言葉はね・・
気持ちと裏が見え隠れ
それでも隠すことなどできない
弱口で
気弱にコゴエで語っても
伝わることもたまにはあるさ
風の声
聴こえる嘆き夢の中
夜明けのカラス 朝霧とともに
見えないし聴こえないのに足取りが泥の中まで沈んでしまう
光さすことさえ忘れ暗闇に瞬く星の伝える意味も
空からのあいさつだったのね
光・・・
そんなことさえずっと知らなかった
<2002/05/19>
青き星いつかはやがて砕け散り鳥は目指すよ夜明けのブルー
地球に重力というものが無かったら・・
人間は飛べるんですね・・・
「愛と平和」がどうして短歌なのか不思議だったんだけど、よく考えてみれば、ルドビー神父のサイトの中にその答えがあったんですね・・・
短歌というのは天空からの悲鳴なのかもしれません・・・
「宇宙時計」という名称は無くなっちゃったけど、時空の彼方を偲びつつ、今日も今日とて短歌という日々も懐かしいですね。
戦争が起ころうと、テロが発生しようと、子育てしながら短歌か。
軽やかに微笑んでいるのも戦いとまで語られては、戦わずにはいられない？
愛と平和の道のりは険しく、或る意味において、自分自身との戦いなのかもしれないですね・・・
<2002/05/28>
ケフもまた哀れなるかな男と女君悲しみや夜が明くるまで
<2002/05/29>
染まぬまま変わらぬ愛を彩りに白き紫陽花虹を映して
咲き乱れ雪の花かな紫陽花の可憐なさまさえ雨は円らに
やさしさをそのぬくもりにそっと触れ海は冷たく肌も冷たく
夕暮れにやさしき風の愛おしき愛に包まれ眸輝き
流されて言葉の海の沖の果て明日はどこへたどり着くのか・・
遇えたのね
忘れな草の香りにも似ている想い汝の面差し
生きるのね・・
それでも生きる生き続け愛を探して夢の中まで
風薫る季節に笑う君がいる野に咲く花の手折り風に
答えなき旅路遥かに俯いてそれでも大地遥かに続く
倒れてや花の高さを見上げれば
透かす太陽
眩しき光
苦しんでのたうちまわり生き続けそれが証か生きる証か
風の中
走り続ける光色
君は駆けるよ 一体どこまで
波動すら覆い隠すよ宇宙（そら）の色
眸の奥の裏側からか
空の色
地球の色青い風
風は稲妻
宇宙からでも
語らない
語れないのかそのこころ
言葉沈みて空は眩しく
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