2002-1-BBS-TANKAS

2002年1月短歌総集編

古里の　囲炉裏の端や　暖かし
鐘の音を聴き　歳を迎えて
- 安芸 - 　

七草の　香りなつかし　故郷の　凍てつく河辺　わらべ遊びて　　
- ラサ -　

抱き寄せて　この腕の中　春の夢
とけて結ばれ　ひとつとならん
- 院長 -　

夢の中　淡く舞いゆく　花びらに　合わせ溶けゆく　恋しき心
- ラサ -

雪の肌　抱かれ溶けし　恋うれば
　浅き夢見し　肌も染まりて
- 浮き夢 -

遅醒めの　枕に残る　暖かさ　そっと手を触れ　抱き寄せてみて
　- ラサ -

早春譜　忘れずに芽を　吹き出して
自然の摂理は　マクロで定まり
- 芹姫 -

穏やかな日曜の朝水面揺れ白鷺降りて散る椿よな
- ラサ -

悠久の　時を見つめし　大木の
　姿に君は　何を見つけん
- 月詠み -　

神宿る　楠木さえも　その命　いつか消えゆく　定めなりとて
- ラサ -

きらきらと　輝く新雪（ゆき）の　美しき
転んでもいい　踏み出せばいい
- 月様 -

雪解けの　朝の冷たき　霜柱　黒き大地の　芽吹き起こせよ　- ラサ -

くちびるの　触れあと熱く　そっと撫で
- 浩先生 -

想い出は　悲しいときに　そっと触れ
　- ラサ -

夏の夜に　一人浜辺に　おりてみる
　波に揺られる　遠き思い出
- マサピン -

堂々と　雲海開き　顔を出す　富士の高嶺の　初日の出よな
　- ラサ -

詩人とは　歌人と違うか　歌声に
　五線なくして　御霊のままに
- りん -

空高く　睦月の虹に　天女舞い　遥か歌声　夢叶うよな
　- ラサ -

雪明かり　昨日の嵐　いづこにと
　巡る世界の　愛の業かな
- ゆきえ -

聳え立つ　アルプスの峰　眩しきて
　　制覇の夢ぞ　霧の登りて
　- ラサ -